地中海食は女性の全脳卒中リスクを低下させる可能性 – Medscape

地中海食、女性のあらゆる種類の脳卒中リスクを低下させる可能性

研究の背景と目的

地中海食への順守が女性における総脳卒中、虚血性脳卒中、および出血性脳卒中のリスク低下と関連していることが示されました。脳卒中は主要な死因および障害の原因であり、食事は主要な修正可能なリスク因子です。先行研究では地中海食と総脳卒中リスクの関連は示唆されていましたが、脳卒中サブタイプへの影響は不明確でした。

研究デザインと対象

本研究は、105,614人以上の女性(平均年齢52.5歳、87.3%が白人)を対象とした大規模な前向きコホート研究「California Teachers Study」のデータを用いて実施されました。参加者は1995年から1996年にかけて登録され、中央値で21年間(平均20.5年間)追跡されました。食事摂取量はベースライン時に100項目の食品頻度調査票を用いて評価され、地中海食スコア(9点満点、高スコアほど順守度が高い)が算出されました。脳卒中の転帰はカリフォルニア州の入院データベースと全国死亡記録を通じて特定され、ICD-9およびICD-10コードを用いて虚血性および出血性サブタイプに分類されました。多変量Coxモデルを用いて、人口統計学的要因、ライフスタイル要因、高血圧、糖尿病、心房細動などの血管リスク因子を調整し、地中海食順守と脳卒中リスクの関連を調べました。

主要な研究結果

追跡期間中に4083件の脳卒中イベント(虚血性脳卒中3358件、出血性脳卒中725件)が確認されました。

総脳卒中リスク: 地中海食への順守度が最も高い女性(スコア6-9)は、最も低い女性(スコア0-2)と比較して、総脳卒中リスクが18%低減しました(ハザード比[HR], 0.82; 95%信頼区間[CI], 0.74-0.92)。この関連性には有意な用量反応関係が認められました(P-trend = .0014)。

虚血性脳卒中リスク: 高い順守度は虚血性脳卒中リスクの低減とも関連しており、スコア6-9の参加者はスコア0-2の参加者と比較して16%低いリスクでした(HR, 0.84; 95% CI, 0.75-0.95; P-trend = .0331)。地中海食スコアが1点増加するごとに、虚血性脳卒中リスクが3%減少しました(HR, 0.97; 95% CI, 0.95-0.99)。

出血性脳卒中リスク: 特に出血性脳卒中において、地中海食順守との間に統計的に有意な関連が観察されました。順守度が最も高い女性は、最も低い女性と比較して出血性脳卒中リスクが25%低減しました(HR, 0.75; 95% CI, 0.58-0.97)。研究者らは、高い地中海食順守カテゴリーでは、虚血性脳卒中よりも出血性脳卒中の方が逆相関の程度がやや顕著であると指摘しています。

これらの関連性は、閉経状態やホルモン補充療法の使用で層別化された解析でも一貫しており、結果の堅牢性が支持されました。

結論と今後の展望

本研究の知見は、脳卒中予防における食事の重要性を裏付けるものです。地中海式の食事は女性にとって保護的な利益をもたらす可能性があり、他のライフスタイル介入と並行して脳卒中リスクを低下させる実用的な戦略となり得ます。特に、出血性脳卒中に対する地中海食の関連は注目に値するとされ、今後の研究でこれらの発見が確認され、そのメカニズムが解明されることが期待されています。研究の限界としては、自己申告による食事データ、潜在的な残余交絡、限定的な人種/民族的多様性、単一時点での食事評価が挙げられています。

元記事:Mediterranean Diet May Lower All-Type Stroke Risk in Women