人種差別的なメールを送った歯科医師、登録抹消の決定が覆され、6ヶ月の停止処分に

歯科医の登録抹消、高等裁判所の控訴で覆される

人種差別的なメールを元同僚に送ったとして総合歯科評議会(GDC)の登録から抹消された歯科医が、高等裁判所への控訴に成功し、その決定が覆されました。

発端とGDCの初期判断

2023年、当該歯科医は元雇用主に対し、自身の名前を診療所のウェブサイトから削除するようメールで要求しました。その理由は「インドの歯科医療」と関連付けられたくないというものでした。

2025年10月の最初の審理で、GDCは歯科医が自身の不適切行為の「非常に深刻な性質」を適切に理解していないと判断しました。歯科医が自身のコメントを「非論理的」「ナンセンス」「ばかげている」と称したことから、GDCは彼らの責任が軽視されていると主張しました。

専門職行動委員会は、この歯科医の行為が「登録継続と根本的に相容れない」と結論付け、即時登録抹消を決定しました。

高等裁判所の判断と再登録

しかし、2026年4月17日、当該歯科医はこの決定に対して高等裁判所に控訴し、6ヶ月間の資格停止処分に代わって登録復帰が認められました。

裁判官は以下の点を考慮しました。

  • 歯科医の行為は「期待される専門職基準からの深刻な逸脱」であると認めた。
  • しかし、「不正行為を認めない根深い、または永続的な拒否」を示すものではないと判断した。

抹消処分は「回復不能な行為」に対してのみ適用されるべきであるとの見解から、裁判官は歯科医の抹消処分を覆しました。裁判官は初期の判決を「過剰かつ不均衡」であり、「欠陥のある」アプローチで「制裁指針を誤って適用した」と見なしました。

メールが「明らかに攻撃的で不適切かつ人種差別的」であったことを認めつつも、裁判官はそれが「深刻な危害」を引き起こす可能性はなかったと述べました。その理由として、以下の点を挙げました。

  • 患者が関与していなかった。
  • 患者の安全、臨床ケア、または他者の身体的・心理的幸福に対する差し迫ったリスクが生じなかった。

裁判官は控訴を認め、登録抹消を6ヶ月間の資格停止に置き換えました。歯科医の完全な登録復帰は、資格停止期間終了時の審査聴聞会の結果によることになります。

GDCの声明

GDCは声明で、「歯科専門職における人種差別の申し立てを非常に深刻に受け止めている」と強調しました。また、「歯科専門家が同僚、患者、一般の人々との関わりにおいて高い専門職基準を維持することを期待している」と述べました。

GDCは、高等裁判所が独立した専門職行動委員会の科した制裁とは最終的に異なる見解を示したものの、この決定が「人種差別的行為の深刻さと正しい対処法に関する有用な指針を提供した」と指摘しました。

元記事:Dentist reinstated after erasure for ‘racially-motivated’ emails