Insilico MedicineとSK Biopharmaceuticals、中枢神経系(CNS)疾患向けAI創薬で大型提携
サンディエゴで開催中の「BIO International Convention」にて、Insilico MedicineとSK Biopharmaceuticalsが、AIを活用した中枢神経系(CNS)疾患向けの神経免疫薬候補の探索に関する広範な提携を発表しました。
提携内容と対象疾患
この契約には、SK BiopharmaceuticalsからInsilico Medicine(米国マサチューセッツ州および香港拠点)への1,800万ドルの前払い金と、約25億ドルのマイルストーン支払いが含まれます。提携は「神経炎症性疾患、神経変性疾患、および希少神経疾患」に焦点を当てていますが、具体的な標的や疾患は現時点では開示されていません。
SK Biopharmaceuticalsの戦略的意義
SK Biopharmaceuticalsの社長兼CEOであるDonghoon Lee氏は、「この提携は、てんかんを超えて新たなCNS治療領域へ成長を拡大する重要な節目となる」と述べました。同社はてんかん治療薬Xcopri(セノバメート)やナルコレプシー治療薬Sunosi(ソリアムフェトール)などCNS疾患に注力しており、パーキンソン病、統合失調症、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの神経変性疾患を対象としたR&Dパイプラインも有しています。今回の提携は、単一のプログラムを超えた「スケーラブルで反復可能な成長プラットフォーム」として位置づけられています。
Insilico MedicineのAIプラットフォーム「Pharma.AI」とその実績
SK Biopharmaceuticalsは、InsilicoのPharma.AIプラットフォームを導入する最新の製薬企業であり、アジアの製薬グループとの提携としては最大規模となります。また、契約の全体価値では、Eli Lillyとの27.5億ドル(前払い金1.15億ドル)のプログラムに次ぐ、Insilicoにとって2番目に大きな公表された提携です。SanofiやServierとの提携も既に実施されています。
Insilicoは、Pharma.AIがパートナーにとってますます魅力的なプラットフォームであると主張しており、その強みとして以下を挙げています。
- 従来の創薬法(2年半~4年、60~200分子の合成・試験)と比較して、12~18ヶ月で前臨床候補を特定・指名可能。
- より迅速かつ効率的なプロセス。
Insilicoの創業者兼共同CEOであるAlex Zhavoronkov博士は、「InsilicoのAI駆動型ターゲット・トゥ・候補エンジンとSK BiopharmaceuticalsのCNSに関する深い専門知識を結びつけることで、従来の低分子医薬品から先進的な新規モダリティまで、画期的な治療法を開発し、患者の重要なニーズに応えることを目指す」とコメントしています。
元記事:Insilico and SK Bio forge $2.5bn AI neuroimmunity alliance