血管アクセスケア患者における治療負担とヘルスリテラシーの関連性
スコットランドの血液透析血管アクセス手術クリニックを受診した患者の20%が、持続不可能な治療負担を抱えていることが判明しました。特に、低いヘルスリテラシーは、過剰なケア要求を経験する可能性を約4倍高めることが示されました。
研究方法
研究者らは、進行性慢性腎臓病(CKD)患者563人(中央値年齢64歳、女性43%)を対象とした横断研究を実施しました。この患者群は、前透析期のCKD患者300人と既に腎代替療法を受けている患者263人から成り、全員が新たな血管アクセス作成または既存のアクセス問題の評価のために紹介されていました。
治療負担の評価: 15項目のTreatment Burden Questionnaireを使用し、投薬、医療予約、事務的・経済的負担、日常生活への影響を評価しました。スコアが59点以上の場合、持続不可能な負担と定義されました。
ヘルスリテラシーの評価: 単項目ヘルスリテラシースクリーニング質問票を使用しました。
その他、人口統計学的データ、社会経済的地位、併存疾患、病院への移動時間に関するデータも収集されました。
主要な知見
血管アクセスケア患者の20%が持続不可能なレベルの治療負担を抱えていました。
投薬管理、事務的複雑さ、および経済的負担が、この集団における持続不可能な治療負担の主な要因として特定されました。
既に腎代替療法を受けている患者は、前透析期のCKD患者と比較して、治療負担スコアが有意に高かった(中央値29 vs 25; P = .03)。
- 低いヘルスリテラシー(調整オッズ比[aOR], 3.78; P < .001)と社会経済的剥奪の増加(aOR, 1.21; P = .034)は、持続不可能な治療負担の増加と独立して関連していました。
臨床的意義と限界
著者らは、治療負担とヘルスリテラシーは測定可能かつ変更可能な因子であり、治療への不参加や非遵守のリスクが高い患者を特定するのに役立つと述べています。
ただし、本研究は横断研究デザインであるため、リスク因子と治療負担の間の因果関係を推論することはできません。また、単一施設での実施と英語のみの質問票の使用は、結果の一般化可能性を制限する可能性があります。