Dr. Martin Wanendeyaが語る歯科医療の進化とコネクテッド・デンティストリー
Dr. Martin Wanendeyaは、患者の機能、審美性、自信の回復に情熱を注ぐ受賞歴のあるインプラント歯科医であり、キーオピニオンリーダー、教育者でもあります。20年以上前にロンドンでTen Dentalを共同設立して以来、歯科分野の著しい進歩と変革の中で臨床実践を発展させてきました。昨年のDentsply Sirona World Birminghamで、彼はDental Tribune Internationalに対し、最先端のデジタル歯科クリニックを運営するまでの道のりや、コネクテッド・デンティストリーの到来について語りました。
歯科医になったきっかけと日々のインスピレーション
Dr. Wanendeyaが歯科医になったのは、ウガンダで育った幼少期に、歯科医だったゴッドファーザーのDr. Martin Alikerに触発されたことがきっかけです。オフィスワークを避け、人と関わり、手を使う仕事に魅力を感じて歯科の道を選びました。
日々のインスピレーションは二つの瞬間から生まれています。一つは、かつて歯科医を辞めそうになった時、教育を通じて新たな環境と可能性を発見したこと。もう一つは、審美歯科の人気が高まり、人々の歯科に対する認識が「必要なもの」から「望むもの」へと変化したことです。患者の人生を変えることができる瞬間に最もやりがいを感じ、特にフルマウス再建後の患者からの感謝の言葉が大きな原動力となっています。彼はこの喜びをより多くの患者に提供し、教育を通じて他の歯科医にも広げたいと考えています。
Ten Dentalのデジタル化とコネクテッド・デンティストリー
Dr. WanendeyaとDr. Nik Sisodiaが共同で運営するTen Dentalは、20年以上の歴史を持つ2つのクリニック(ClaphamとBalham)で、常に最新技術と手法を取り入れ、現在では完全にデジタル化された最先端のクリニックとなっています。Primescan、Orthophos XL、CBCTユニット、写真室などのデジタルツールに加え、DS CoreのようなAIを活用したプラットフォームを導入し、院内や技工所、他院とのコミュニケーションを効率化しています。彼は「私たちが行うことのあらゆる部分がデジタル化されており、常に新しいデジタルプロセスとツールを取り入れることを模索しています」と述べています。
コネクテッド・デンティストリーとは、以前はDICOM、STL、JPEGなど様々なファイル形式のデータを異なるプラットフォームで管理・共有する手間があったのに対し、DS Coreのような単一プラットフォームで全てのデータ(写真、CTスキャン、2Dレントゲンなど)を一元的にアップロード・共有できることを指します。これにより、技工所へのファイル送信や他院との症例相談が格段に効率化され、診断、治療計画、ケア提供の予測性、効率性、有効性が向上します。
デジタルワークフローの活用と若手歯科医へのアドバイス
DS World Birminghamでの講演では、インプラント埋入と即時負荷におけるデジタルワークフローの利点、特にクラウドベースの計画ツールが手術と修復ワークフローを統合し、チェアサイドの時間を短縮し、優れた審美性を提供することを紹介しました。また、AIの進歩がもたらす臨床的メリットの加速にも言及し、DS Coreのようなプラットフォームが単なるストレージやコミュニケーションツール以上の、強力なコンピューティング能力を提供すると強調しました。
若手歯科医に対しては、まず基礎科学と生物学の知識が最も重要であると述べ、「テクノロジーよりも生物学が常に勝る」と強調しました。その上で、デジタルカメラとスキャナーの導入から始め、デジタルツールを最大限に活用すること、そして適切なネットワークとワークフローを構築することの重要性を説きました。教育イベント、自己学習、そしてメンターの存在が、臨床医を次のレベルへと引き上げるために不可欠であるとアドバイスしています。
デジタルスマイルデザインと多分野連携
デジタルスマイルデザインは、Dr. Wanendeyaのインプラント治療実践において大きな進歩をもたらしました。アナログなワークフローでは技工士が歯だけを見ていたのに対し、デジタルでは顔全体を見て計画を立て、患者の意見を反映させることが可能になり、解剖学的、機能的、生物学的に予測性の高い計画が可能になります。これは複数の歯の置換が必要な患者に日常的に使用されています。
多分野連携における課題は、統一されたプラットフォームがない場合に発生しますが、DS Coreのような単一プラットフォームがあれば、矯正医がSureSmileでCBCTスキャンを使用し、インプラント計画にも同じスキャンを利用するなど、より包括的で予測性の高い連携が可能になります。彼は、コネクテッド・デンティストリーとデジタルスマイルデザイン、そして科学と生物学への理解が組み合わさることで、「歯科医療は非常にエキサイティングなものになる」と語り、現在の歯科医療が「最もエキサイティングな段階にある」と若手歯科医にエールを送っています。