患者の名前を不正使用してジアゼパムを自己処方した詐欺罪で歯科医が12ヶ月の資格停止処分

歯科医、患者名義でのジアゼパム自己処方による詐欺で12ヶ月の業務停止処分

英国のGeneral Dental Council (GDC) は、患者名義でジアゼパムを自己処方した詐欺罪で有罪判決を受けた歯科医に対し、12ヶ月の業務停止処分を下しました。

詐欺の詳細と背景

歯科医は2023年に詐欺罪で有罪を認め、8ヶ月の執行猶予付き判決、1万ポンドの罰金、2,043.22ポンドの費用および賠償金を命じられました。

Professional Conduct Committee (PCC) の聴取に対し、歯科医は歯科医療への情熱を語りつつ、当時の多くの講演活動が強い不安を引き起こしたと説明しました。この不安を解消するため、2015年から2022年の間に、数年間治療していない患者の名前を使って579錠のジアゼパムを不正に入手し、自己処方していました。

GDCの判断理由

委員会は、歯科医が「完全な洞察力を養うまでに長い道のりを歩んできた」ことから、「再犯のリスクは低い」と判断しました。しかし、公共の保護の観点から職務遂行能力に問題はないとしつつも、専門職への公共の信頼を維持し、適切な行動基準を遵守するためには、職務遂行能力の欠陥を認定することが「より広い公共の利益のために必要である」と述べました。

詐欺罪の重大性と関連する不正行為を考慮し、いかなる処分も行わないことや戒告では不十分であるとし、12ヶ月の業務停止処分が適切であると結論付けました。この処分は、歯科医が上訴しない限り、通知送達から28日後に発効します。

歯科医の反省と改善

委員会は、歯科医の行動に対する反省の姿勢を評価しました。具体的には、以下の点が挙げられています。

  • 医療委員会への自己申告
  • 早期の詐欺の認罪
  • 影響を受けた患者や同僚への謝罪
  • 規制と薬物検査への遵守
  • 後悔と改善の姿勢

歯科医は、名義を使用された11人の患者のうち10人と連絡を取り、患者からの苦情はなく、2人からは性格証明書が提出されました。PCCは、患者への直接的な危害の証拠はないと判断しました。

67歳である歯科医は、職務遂行能力に関する手続きを進める代わりに引退することも可能でしたが、「専門職への信頼を維持する」ために調査を進めることを望みました。歯科医は、自己処方の決定がいかに「愚か」であったかを毎日考え、深く後悔していると述べました。

元記事:Dentist suspended for self-prescribing drugs using patients’ names