英国でサルモネラ菌アウトブレイク、輸入卵が主な原因か
英国でサルモネラ菌のアウトブレイクが発生し、1名の死亡と数百名の罹患者が確認されています。英国健康安全保障庁(UKHSA)によると、昨年8月11日から今年8月1日までの間に207件の確定症例が報告され、そのほとんどがイングランド(199件)で発生しました。罹患者の38%が入院し、2名が血流感染を発症。乳児から90歳までの幅広い年齢層が影響を受けました。
感染源と経路
食品基準庁(FSA)は、英国産卵には影響がないとしつつ、調査により輸入卵が潜在的な感染源として特定されたと発表しました。これらの輸入卵は主に食品サービスやケータリング施設で使用されているとのことです。国際旅行との関連性は低いとされています。
サルモネラ症例の現状と懸念
今年5月に発表されたデータでは、イングランドにおけるサルモネラ菌症例が過去10年間で最高水準に達していることが示されています。これは2024年の10,389件から2025年には10,406件へとわずかに増加しています。
サルモネラ・エンテリティディスはイングランドで最も一般的な血清型であり、汚染された食品(卵、家禽、肉、未殺菌乳製品など)を摂取することで感染が広がります。専門家は、調理面の汚染が症例の持続的なレベルを引き起こしている可能性があり、外食が公共の曝露場所として示唆されています。
「氷山の一角」の可能性
全ゲノムシーケンスデータにより、単一株(t5.9411)による症例の増加が特定されました。専門家は、確認された200件以上の症例は「氷山の一角」に過ぎず、多くのサルモネラ感染者は検査を受けずに回復するため、実際の罹患者数はさらに多い可能性を警告しています。