2型糖尿病患者におけるCPAP使用と死亡リスク低減の関連性
研究の概要
2型糖尿病(T2D)と閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)を併発し、持続陽圧呼吸療法(CPAP)を処方された患者は、CPAPを処方されていないT2D患者と比較して、全死因死亡リスクが26%低いことが観察研究で示された。
研究方法
OSAは心血管リスクと死亡率に大きく影響するものの、T2D患者ではしばしば診断が見過ごされがちである。
研究者らは、スウェーデンの5つの国家登録データを用いて、CPAPを処方されたT2DとOSAの患者12,388人と、CPAP処方歴のないT2D患者737,911人(OSA状態は不明)のデータを分析した。
主要評価項目は全死因死亡率であり、ベースラインの差やBMI、喫煙、血圧などの因子で調整した時間依存Cox回帰モデルを用いて評価された。
主要な結果
CPAP群は非CPAP群と比較して、平均年齢が若く(58歳 vs 65歳)、平均BMIが高かった(34.7 vs 30.6)。
14年間の追跡期間中、CPAP群では764人(6%)、非CPAP群では212,336人(29%)の死亡が確認された。
CPAP治療は、T2DとOSAを併発する患者の死亡リスク低減と関連しており、調整ハザード比は0.74(95% CI, 0.68-0.82, P > .001)であった。
臨床的意義
主任著者Jonas Agholme医師は、「OSAはT2D患者においてしばしば診断されず、糖尿病管理の一部として日常的に対処されていない」と述べた。「この知見は、CPAPが患者の転帰と生存率の改善に重要な役割を果たす可能性を示唆しており、T2D患者におけるOSAの早期診断の価値を強調する」と付け加えた。
限界
本研究は観察研究であり、残余交絡因子や選択バイアスを排除できない。
CPAP治療へのアドヒアランスに関するデータは一部の患者に限定され、睡眠時無呼吸の重症度に関する情報も不足していた。
- スウェーデンの医療システム内での研究であるため、結果の一般化可能性には限界がある。
元記事:CPAP Use Tied to Reduced Mortality in T2D and Sleep Apnea