がん早期発見を目指す英国の新興企業、Procyon Diagnosticsが設立

がん早期発見を目指す英国の新興企業、Procyon Diagnosticsが設立

Procyon Diagnostics、早期がん診断テストで膵臓がん対策へ

英国のスタートアップProcyon Diagnosticsは、Queen Mary University of Londonからスピンアウトし、治療が最も効果的な段階でがんを発見するための早期がん診断テストの提供を使命としています。

革新的な診断技術「PancRISK」

同社は、Tatjana Crnogorac-Jurcevic教授が開発した診断技術を基盤としています。この技術は機械学習を利用して血液および尿中のタンパク質バイオマーカーを分析し、初期段階では膵臓がんの検出に応用されます。

Procyonは、最初の診断テスト「PancRISK」を来年初めに英国で発売する予定です。これは同社が開発する「多くの単一がん早期発見テスト」の第一弾となります。シード資金調達は目標を上回り、開発を後押しします。

膵臓がんの現状とPancRISKの可能性

膵臓がんは、一般的ながんの中で5年生存率が10%未満と最も低い部類に入ります。これは、利用可能なスクリーニングテストがなく、多くの場合、病気が進行しすぎてから診断されるためです。患者の最大80%は、根治治療が手遅れになる段階で診断されます。

PancRISKは、尿サンプルに基づく非侵襲性のバイオマーカーテストであり、定期検診でのスクリーニングへの利用が期待されます。これにより、現在唯一の根治治療である腫瘍切除手術を受けられる患者が増加する可能性があります。

このテストは、尿中の3つのタンパク質パネルを検出し、以前の研究では95%近い精度で早期膵臓がんを発見し、診断までの時間を平均約2年短縮することが示されています。

検証研究と今後の展望

これらの初期結果は、Pancreatic Cancer Research Fundが資金提供する3,000人規模の「UroPanc」研究で現在検証中です。この研究がバイオマーカーの精度を裏付ければ、標準化された尿検査が開発されます。

Procyonの最高科学責任者であるCrnogorac-Jurcevic教授は、「早期発見により、私たちのテストは毎年何千もの命を救い、定期的なサーベイランスを現実的なものにするでしょう」と述べています。

元記事:UK startup Procyon has pancreatic cancer test in its sights