サイナスリフトと即時インプラント症例における最新外科機器の活用
本記事では、60代前半の女性患者におけるサイナスリフトと即時インプラント埋入の症例について、成功した治療結果を達成するために使用された外科機器を中心に解説しています。患者は非喫煙者で特定の薬剤にアレルギーがあるため、外科的侵襲を最小限に抑え、手術時間をできるだけ短縮することが当初からの目標でした。
治療計画
患者の評価と口腔外科・歯周病専門医との協議の結果、上顎小臼歯部にサイナスリフトを実施し、直ちに2本のインプラントを埋入する治療計画が提案されました。
主要な外科機器
この症例では、長年の経験を持つ術者にとって特に印象的だった2つの主要な外科機器が使用されました。
NSK Surgic Pro2 (外科用マイクロモーター)
近年、口腔外科およびインプラント埋入において不可欠な電動マイクロモーターです。
正確な速度とトルク制御において画期的な性能を発揮します。
従来の非光学式ハンドピースと異なり、ハンドピースに光ファイバーライトが内蔵されており、術野の視認性を大きく向上させます。
NSK VarioSurg 4 (ピエゾ超音波骨手術システム)
インプラントおよび外科処置において不可欠なツールとなりつつあります。
サイナスリフト、骨手術、インプラント窩形成に使用されます。
特徴は、隣接する軟組織(粘膜、血管、神経など)を損傷することなく、骨を選択的に切断できる点です。
- 一般的にピエゾハンドピースは遅い傾向がありますが、VarioSurg 4のハンドピースは優れた触覚感度を持ち、非常に効果的です。
機器の連携と利点
Surgic Pro2とVarioSurg 4は、単一のワイヤレスフットコントロールで連携し、手術中の切り替えが容易です。両ユニットはコンパクトで軽量であり、限られたスペースでの作業や異なる手術室への持ち運びにも便利です。
VarioSurg 4には多様な超音波骨手術用チップが用意されており、切削速度を維持し、組織を保護しながら骨を容易に切断できます。本症例では、サイナスリフトの窓形成にSG6Dダイヤモンドコーティングチップを、サイナス膜挙上にはSG11チップを使用しました。SG11はシュナイダー膜と骨の接続を剥離するのに理想的で、その後の手動器具による挙上を可能にしました。
手術結果と患者の満足度
手術は成功し、患者は術後の問題もなく、抜糸のために来院しました。現在、3~4ヶ月の治癒期間に入っており、その後最終補綴物が装着される予定です。患者はこれまでの結果に非常に満足しています。
顧客サポートと教育的価値
NSKおよび現地の製品スペシャリストからの顧客サポートは非常に優れていました。必要な機器の貸与、使用方法のデモンストレーション、セットアップの確認など、手厚いサポートが提供されました。NSKは大学の学生教育にも貢献しており、学生が最新の機器に触れる機会を提供することは、彼らのトレーニングと歯科医療の革新への意識向上に不可欠であると評価されています。
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