妊娠中の高温曝露が早産に関連するアミノ酸とビタミンの変化を引き起こす

妊娠中の高温曝露と早産に関連する生物学的変化の関連性を初確認

エモリー大学の研究がScience Advances誌に発表され、妊娠中の高温曝露が、母親において早産に関連する特定の生物学的変化と結びついていることを示す初の証拠が提供されました。

研究の背景と方法

エモリー大学のRollins公衆衛生大学院と医学部の研究チームは、アトランタ都市圏に住む215人の妊婦(満期または37週未満の早産で出産)から採取した血液サンプルに対し、新規の分子分析を実施しました。研究者らは、母親の居住地の住所と妊娠期間中に経験した最大外気温を照合しました。

主要な発見

この画期的な分析により、高温時にメチオニン、プロリン、シトルリン、ピペコレートといった複数の天然物質が乱れることが判明しました。これらのアミノ酸やビタミンは、体内のストレス管理やエネルギー生成において重要な役割を担っており、熱に関連する生物学的負担が早産のリスクを高める可能性が示唆されています。過去の科学的証拠は、高温が酸化ストレス、心臓・血管系の問題、炎症、前期破水といった生物学的要因に影響を与えることを示唆していましたが、本研究は高温と早産の結果に関連する潜在的な分子や経路を特定した初めての研究です。

研究の意義と今後の展望

研究を主導したドンハイ・リャン博士は、「気温の上昇に伴い、高温の後に早産で生まれる赤ちゃんが増える関連性が観察されてきたが、体内で何が起こっているのかは科学者にはまだ不明であり、母親と赤ちゃんを保護するための効果的な方法を開発するには、これを理解することが本当に必要だ」と述べています。今回の「分子の指紋」に焦点を当てた革新的なメタボロミクス技術を用いることで、高温時に母親の血液に測定可能な変化が生じることが初めて明らかになり、これらの変化が早産した母親にも見られました。

早産は乳児の病気や死亡の主要な原因ですが、特に環境ストレスとの関連における生物学的理由はほとんど知られていません。「高温と早産の間に共有される代謝経路を特定することで、本研究は、高リスクの妊娠を特定するのに役立つ早期バイオマーカーの開発、およびより健康な妊娠を支援するための予防戦略や臨床介入に繋がる可能性を開く」とリャン博士は語っています。

元記事:Heat exposure during pregnancy alters amino acids and vitamins linked to preterm birth