罵声はスーパーパワー、新たな研究が示唆

罵り言葉は「超能力」、新たな研究が示唆

罵り言葉がパフォーマンス向上に寄与する可能性

2025年12月27日のHealthDayの報道によると、キール大学のRichard Stephens氏らの新たな研究により、罵り言葉(swearing)が集中力、自信を高め、注意散漫を減らし、「もう少し頑張る」意欲を引き出す、手軽に利用可能な方法であることが示唆されました。

身体的課題における効果の再確認と心理的メカニズムの解明

以前の研究では、罵り言葉が腕立て伏せで体重を支える時間や、氷水に手を浸す時間など、多くの身体的課題においてパフォーマンスを向上させることが明らかになっています。今回の研究(American Psychologist誌に掲載)では、この「罵り言葉がどのように私たちを助けているのか? その心理的メカニズムは何か?」という問いに焦点を当てました。

研究チームは、罵り言葉が社会的抑制を打ち破り、困難な状況でより自分自身を追い込むのに役立つという理論を立てました。これを検証するため、192人を対象に実験を実施しました。

実験内容と結果

各参加者は、椅子を使った腕立て伏せ中に、自分で選んだ罵り言葉または中立的な言葉を2秒ごとに繰り返すよう指示されました。その後、課題中の精神状態に関する質問(状況の面白さ、注意散漫度、自己肯定感、心理的「フロー」など)に回答しました。

結果として、罵り言葉を口にした参加者は、中立的な言葉を口にした参加者よりも有意に長く体重を支えることができました。このパフォーマンスの差は、参加者の自己肯定感、注意散漫、そして心理的フローの増加によって説明できることが判明しました。これらはすべて、脱抑制(disinhibition)の重要な要素です。

結論と今後の展望

Stephens氏は、「これらの発見は、罵り言葉がなぜこれほど一般的であるかを説明するのに役立つ」と述べています。罵り言葉は、「カロリーゼロ、薬物不使用、低コストで、すぐに利用可能なツール」であり、パフォーマンス向上に必要なときに活用できると指摘しています。

研究チームは今後、罵り言葉が、ためらいを克服することが成功の鍵となる状況(人前でのスピーチや恋愛のアプローチ行動など)でどのように影響するかを研究する予定です。

元記事:Swearing is a Superpower, New Research Suggests