米国、麻疹排除ステータス喪失の危機に直面
2025年11月19日、米国は過去25年間保持してきた麻疹排除ステータスを喪失する危機に瀕していると報じられました。保健当局は、国内で発生している2つの主要なアウトブレイクが同じ麻疹株にリンクしていることを確認しています。
アウトブレイクの現状と拡大
テキサス州起源の株の拡大: 1月にテキサス州で発生した麻疹株が、現在ユタ州とアリゾナ州にまで拡大しています。このアウトブレイクは、当初テキサス州西部のメノナイト系保守コミュニティで始まり、その後オクラホマ州とニューメキシコ州にも広がりました。
排除ステータス喪失の条件: 同じ株が12ヶ月以上拡散し続けると、国は麻疹排除ステータスを失います。このペースで感染が1月まで続けば、米国は20年以上にわたるこの指定を失う可能性があります。
カナダの事例: 先週、カナダは2024年10月にメノナイトの集会で始まった大規模なアウトブレイクを封じ込めることができず、27年間の排除ステータスを喪失しました。
排除ステータス喪失の意義
専門家は、排除ステータスを失うことは、たとえ直ちに大きな変化をもたらさなくても重大な意味を持つと指摘しています。これは、医療資源が豊富な国が病気の継続的な感染を許していることを示しています。
米国の麻疹発生状況(2025年11月13日時点)
総症例数: 米国疾病対策予防センター(CDC)は、全国で1,723例の麻疹症例を確認。
アウトブレイクとの関連: これらの症例の87%が、今年記録された45件のアウトブレイクに関連しています(2024年のアウトブレイク数は16件)。
ワクチン接種状況: 感染者の約92%が未接種またはワクチン接種状況が不明でした。
流行株: 複数州で拡散している株は「9171」と特定され、1月20日にテキサス州ゲインズ郡で最初に検出されました。
主要なアウトブレイクの詳細
ユタ州・アリゾナ州のアウトブレイク: 国内最大となり、180例以上の感染が確認されています。感染の約25%は感染源が不明であり、約7%は結婚式や祭りなどの大規模イベントで発生しました。ユタ州の地元当局は、ワクチン接種率向上の努力が「限定的」な成功に留まっていると述べています。
その他のアウトブレイク: サウスカロライナ州の2つの学校に関連するアウトブレイクは封じ込めに近い状態です。ニューヨーク州ロックランド郡でも、2018年の大規模なアウトブレイク以来初めて4例が報告されました。
輸入症例: 今年、米国は少なくとも47カ国から152例の輸入症例を記録しており、過去2週間だけで8例の新たな輸入がありました。
CDCの麻疹対策責任者であるデビッド・シュガーマン博士は、「米国における広範な麻疹感染のリスクは全体的に低いままだ」と述べています。
元記事:New Measles Spread Across States Threatens U.S. Elimination Status