製薬大手サノフィ、英医薬品業界の行動規範違反で処分 – RSV治療薬めぐる比較記事で

サノフィ、英国の製薬業界行動規範に違反

英国の医薬品行動規範局(PMCPA)は、サノフィがファイザーの苦情に基づき、英国の製薬業界行動規範に違反していると認定しました。この違反は、2024年10月にObserver紙に掲載された、サノフィの幹部(CEO Paul Hudsonとみられる)によるインタビュー記事に関するものです。

問題となった記事と主張

ファイザーは、この記事が未公表の幹部に関する特集記事でありながら、サノフィの抗体ベースのRSV予防療法薬Beyfortus(ニルセビマブ)を一般向けに宣伝し、不均衡で誤解を招く主張を行い、さらにファイザーのRSVワクチンAbrysvoを誹謗したと主張しました。

両製品の英国での使用状況:

Abrysvo: 2023年にNHSでの使用が承認され、妊娠中の女性(通常28~36週)に投与され、出生後の乳児を保護。

Beyfortus: 昨年、32週未満の早産児への使用が承認。

ファイザーは、サノフィのCEOが記事中で、Beyfortusが通常の新生児にも承認されているスペインのデータに言及し、6ヶ月未満の乳児におけるRSV入院率の低下を述べたことを指摘しました。これは販促的な効能主張であり、英国製薬産業協会(ABPI)の行動規範に反するとファイザーは主張しました。また、英国がAbrysvoを選択したのは「財政的選択」であり、「臨床的利益を追求するならBeyfortusを選ぶだろう」という記事中の発言も問題視されました。

PMCPAの結論とサノフィの反論

サノフィは、一部のコメントはジャーナリストによって書かれたもので直接の引用ではないと反論し、また、ある主張の削除を求めたがObserver紙に拒否されたと述べました。しかし、PMCPAの審査は、出版物の知名度を考慮すると、グローバルな上級リーダーがインタビューの話題(趣味から処方箋薬まで)に注意を払うことが「極めて重要」であると結論付けました。

7つの違反項目

結果として、サノフィは以下の7つのABPIコード違反を認定されました。

製薬業界の信用を失墜させ、信頼を低下させた。

誤解を招く、裏付けのない主張を行った。

他社の医薬品を誹謗した。

  • 特定の処方箋薬を求めるよう一般の人々に促す、不均衡な情報を提供した。

元記事:UK body raps Sanofi for disparaging Pfizer's RSV jab