第一三共、高コレステロール血症患者向けデジタル治療薬「lipodia」を欧州で販売へ

第一三共、高コレステロール血症向けデジタル治療薬「lipodia」でGAIAと提携

第一三共の欧州部門は、ドイツのデジタルヘルス企業GAIAと提携し、高コレステロール血症患者をサポートするデジタル治療薬(DTx)「lipodia」の販売を行うことを発表しました。この提携は、第一三共の循環器ポートフォリオ(Nilemdo/Nexletol、Welcholなど)をDTx分野へと拡大する初の試みとなります。

lipodiaの概要と機能

lipodiaは現在、272人の被験者を対象とした第3相臨床試験中で、標準的な薬物療法に加えて使用することで、コレステロール値の低下やその他の健康指標の改善を目指しています。両社は、「デジタル技術を活用して、持続的で長期的な行動変容をサポートし、患者の生活に変化をもたらすことで、慢性疾患ケアにおける永続的なギャップに対処する」ことを目標としています。

このアプリケーションは、認知行動療法(CBT)技術を用いて、ユーザーが食事習慣、身体活動、ストレス、気分、睡眠管理、さらに禁煙や飲酒といった生活習慣を改善するよう促します。インタラクティブな対話形式で、イラスト、音声記録、モチベーションを高めるテキストメッセージ、ワークシートなどを通じて、有益なライフスタイル変革への参加を促す設計です。

市場展開とドイツの重要性

今回の契約により、第一三共はヨーロッパにおけるlipodiaの独占販売権を獲得しました。初期段階では、欧州最大のヘルスケア市場であるドイツを対象とし、将来的には他の主要市場への拡大も選択肢に含まれています。第3相臨床試験「DIGICHOL」は最終段階にあり、GAIAは結果が出次第、ドイツでの償還申請を行う予定です。ドイツは、全国レベルでDTxの償還と処方を可能にした最初の国であり、デジタルヘルス企業が持続可能な市場を構築する上で重要な位置を占めています。

第一三共のEUスペシャリティビジネスユニット責任者であるオリバー・アッペルハンス氏は、「デジタル治療薬は、ホリスティックな心臓の健康を提供する上で重要な次の一歩となる」とコメントしています。

GAIAは、うつ病向けの「deprexis」のほか、不安症、薬物乱用、てんかん、多発性硬化症、高血圧、関節炎、がんなど、多様な適応症向けのDTx製品も提供しています。

元記事:Daiichi teams up with GAIA for cholesterol DTx in Europe