ネイティブハワイアンまたはその他の太平洋諸島系(NHOPI)における急性虚血性脳卒中発生率の顕著な高さ
概要
米国4州における新しい研究により、ネイティブハワイアンまたはその他の太平洋諸島系(NHOPI)の人々が、非ヒスパニック白人および黒人と比較して、急性虚血性脳卒中の発生率が有意に高いことが明らかになりました。
調査方法
研究者らは、フロリダ(2005-2021年)、ジョージア(2010-2020年)、メリーランド(2012-2021年)、およびニューヨーク(2005-2021年)の州外来手術、救急、入院データベースを調査しました。国際疾病分類コードを用いて、成人における約80万件の急性虚血性脳卒中症例(中央値70歳、女性50%)が特定されました。
主な結果
- 年齢・性別調整済み年間発生率は、NHOPI個人で10万人あたり591.4件と、非ヒスパニック白人(10万人あたり179.7件)や非ヒスパニック黒人(10万人あたり292.2件)と比較して有意に高かった(すべての比較でP < .001)。
- 年齢、性別、入院年で調整後、NHOPI個人の急性虚血性脳卒中発生率は、非ヒスパニック白人(調整発生率比[aIRR] 3.3)、ヒスパニック(aIRR 3.9)、アジア系(aIRR 5.7)個人よりも3倍以上高かった(すべての比較でP < .001)。
- このNHOPIと非ヒスパニック白人との間の調整発生率の格差は、80歳以上の成人で最も顕著でした(aIRR 4.2)。
臨床的意義と今後の課題
研究の主著者によると、NHOPIの人々は米国で最も急速に増加している人口の一つであり、心血管疾患による死亡率が最も高いグループの一つであるため、このグループのリスクに焦点を当てたとのことです。この格差の原因を解明し、適切に対処するためには、さらなる研究が必要であると述べられています。
研究の限界
本研究は入院症例のみを捕捉しているため、地域社会における急性虚血性脳卒中の発生率を過小評価している可能性があります。また、コーディングエラーの可能性、危険因子管理に関するデータの不足、肥満や喫煙に関するデータの不十分な捕捉、後ろ向き管理設計、および結果の一般化可能性の限界がありました。
資金提供および開示
本研究は特定の資金提供を受けていません。
元記事:Striking Disparities in Stroke Rates Among Ethnic Groups