モデルナ、mRNAベースの季節性インフルエンザワクチンmFlusivaの米国承認に一歩前進

ModernaのmRNAインフルエンザワクチン「mFlusiva」、FDA諮問委員会で承認勧告

Modernaが開発したmRNAベースの季節性インフルエンザワクチン「mFlusiva (mRNA-1010)」が、FDAの専門家パネルであるワクチン・関連生物学的製剤諮問委員会(VRBPAC)により、安全性と有効性が全会一致(9対0)で支持されました。この勧告は、50歳から64歳の年齢層、および65歳以上の人々を対象としており、8月5日までに予定されているFDAの最終承認に向けて、前向きな決定となる見込みです。

過去の経緯とmRNA技術への影響

今年2月には、FDAがModernaの販売申請を一時的に受理拒否するという事態があり、mFlusivaの承認見通しは不確かでした。しかし、2週間後に審査が再開され、今回の強力な支持へと繋がりました。この肯定的な結果は、mRNA技術に対する批判(例えば、トランプ政権下のHHS長官ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏による安全性への疑問や連邦契約の撤回など)がある中で、ModernaおよびmRNA技術に取り組む他の企業にとって大きな安堵をもたらすものです。

mFlusivaの利点と意義

迅速な生産: mRNAワクチンは従来のワクチンよりも迅速に生産できるため、開発者は流行するインフルエンザ株をより正確に予測するまで待つことが可能になります。

米国初のmRNAインフルエンザワクチン: 承認されれば、mFlusivaは米国で初めてmRNA技術を用いたインフルエンザワクチンとなります(COVID-19ワクチンでは既に確立されています)。

ModernaのCEOであるステファン・バンセル氏は、インフルエンザが毎年高齢者の間で深刻な疾患や入院を引き起こしていることに言及し、mFlusivaが季節性インフルエンザ予防のための重要な新しい選択肢となり、同社のmRNAプラットフォームの多様性をさらに示すものとなると期待を表明しています。FDAのブリーフィング文書では、単一シーズンでの試験や高齢で虚弱な患者のデータ不足といった有効性データにおける一部のギャップが指摘されたものの、安全性に関する懸念は見られないとされています。

国際的な展開

mFlusivaは、欧州、カナダ、オーストラリアでも承認申請されており、年内に追加の申請も計画されています。

元記事:FDA experts endorse Moderna's mRNA seasonal flu shot