AIを活用した歯科用画像診断支援システム「BeCertain」、170万ポンドの初期投資を確保

BeCertain、歯科X線写真AI診断支援で170万ポンドを調達

歯科X線写真の解釈における臨床医間のばらつきや、特にエナメル質のみの隣接面う蝕といった微妙な所見の低い検出率に対処するため、キングス・カレッジ・ロンドンとサリー大学のスピンアウト企業であるBeCertainは、人工知能(AI)を用いて歯科X線写真のより一貫した解釈を支援することを目指しています。同社は、技術開発と商業展開の拡大のために、初期投資ラウンドで170万ポンド(200万ユーロ)を確保しました。

「不確実性を認識する」AI技術

BeCertainのソフトウェアは、独自の「不確実性を認識する」AIを利用し、2D口腔内X線写真からう蝕、骨吸収、感染、既存修復物の欠陥を特定します。このソフトウェアは、疑わしい所見を単に指摘するだけでなく、各結果の信頼性を示す「校正された信頼度スコア」を提供することで、歯科医が所見の確実性を評価するのに役立ちます。また、患者データのプライバシーもアーキテクチャに組み込まれています。

臨床ワークフローと信頼性の向上

既存の歯科X線写真AIシステムと同様に、BeCertainは診断の信頼性と診療効率を向上させることで臨床ワークフローを支援し、既存の歯科画像システムとの統合が可能です。BeCertainが提案する主な貢献は、「校正された不確実性」を臨床出力の中心に据える点にあります。

BeCertainのCEO兼共同創設者であるYunpeng Li博士は、「臨床AIの難しい部分は検出ではなく、信頼だ」と述べ、同社のシステムが「ブラックボックスの判定を下すのではなく、どれだけ自信があるかを臨床医に伝える」ことを目指していると強調しています。共同創設者で最高医療責任者のOwen Addison教授は、規制され信頼できるAIを用いて「臨床医に自信、一貫性、そして患者ケアにより多くの時間を提供する」ことを通じて、歯科医療を改善することを目指していると述べています。

このプロジェクトは、Li博士とAddison教授の研究から発展し、以前には国立保健医療研究機構から175万ポンドの製品開発賞を受けています。今回の新たな投資ラウンドは、Sure Valley Venturesが主導し、Innovate UKのGrowth Catalystプログラムによって支援されました。

元記事:University spin-out raises funds for AI-driven dental diagnostics tool