進行固形がん患者における緩和的化学療法中の看護師主導型サポートケアの強度とQOLの関連性:研究結果

看護師主導の支持療法が進行性固形がん患者のQOL改善と関連

研究概要

看護師主導の支持療法強度(SCI)が高いことが、緩和化学療法を受ける進行性固形がん患者の生活の質(QOL)、症状負担、対処能力、自己管理能力の改善と関連することが示された。

研究方法

研究者らは、2021年から2023年にかけて中国の河北工程大学附属病院で緩和化学療法を受けた進行性固形がんの成人患者180人を対象に、前向き観察コホート研究を実施した。

SCIは、看護師が提供する支持療法の接触頻度と深度に基づく複合スコアを用いて定量化された。

評価項目には、健康関連QOL(EORTC QLQ-C30を使用)、症状負担(Edmonton Symptom Assessment Systemを使用)、対処能力、自己管理能力、実存的幸福、および全生存期間が含まれた。QOLにおける臨床的に意味のある改善は、ベースラインから10ポイント以上の増加と定義された。

患者は24週間追跡され、患者報告アウトカムが評価され、データロックまで生存が監視された。

主な結果

SCIの高さは、24週間にわたる全般的QOLのより大きな改善と独立して関連していた(P < .001)。特に、身体機能と役割機能においてより大きな改善が認められた。また、全般的QOLにおいて臨床的に意味のある10ポイント以上の改善を達成する可能性が高いこととも関連していた(調整オッズ比 [OR], 1.46; 95% CI, 1.12-1.90)。

SCIの高さは、症状負担の軽減と関連していた(ベータ = -2.21; P < .001)。疲労、食欲不振、睡眠障害、および全体的な幸福感においてより大きな軽減が示された。また、持続的な高症状負担のオッズが低いこととも関連していた(調整OR, 0.71; P = .007)。

SCIの高さは、24週時点でのより良い自己管理能力(調整OR, 1.82; P < .001)、24週間にわたるより良い実存的幸福(ベータ = 1.28; P = .004)、および18週間における能動的対処、肯定的再評価、受容などの適応的対処戦略の使用増加と関連していた。

SCIの高さは、全死因死亡率の低下と独立して関連していた(調整ハザード比 [HR], 0.68; P = .030)。看護師主導の支持療法接触が8回以上の患者は、それ以下の患者よりも死亡リスクが低いことも示された(調整HR, 0.61; P = .018)。

臨床的意義

著者らは、「これらの知見は、緩和的・支持的腫瘍ケアにおける看護師の中心的な役割を強調している」と述べている。「実用的な観点からは、より高い支持療法強度を達成することは、既存の看護師業務フロー内での支持療法接触の構造的な優先順位付けや、プロアクティブなフォローアップ、遠隔症状モニタリングといったスケーラブルなアプローチを用いることで実現可能であり、専門サービスのみの拡大に頼る必要はない」と結論付けている。

限界

観察研究デザインであるため、因果関係の推論はできない。ベースラインの症状重症度、機能状態、疾患特性で調整したにもかかわらず、残存交絡因子を排除することはできなかった。単一施設での研究であるため、結果の一般化可能性には限界がある。生存イベント数が少ないため、探索的生存分析の解釈には注意が必要である。また、縦断的な患者報告アウトカム評価における約20%の脱落率も結果に影響を与えた可能性がある。

元記事:Intensive Nurse-Led Supportive Care Tied to Better QOL