歯科医院の売買、買収希望者が殺到し、わずか2~3週間で売買成立へ

歯科医院売買の加速:競争激化と買い手の不満

歯科医院の売買は、以前の7~8週間と比較して、現在ではわずか2~3週間で開始から契約締結まで進むほど、ペースが加速している。激しい競争により、一部の買い手は内覧時に提示価格以上の入札を行う事例も見られる。この急速なペースは、10月初旬にロンドンで開催されたNASDAL(National Association of Specialist Dental Accountants and Lawyers)の年次UK会議で、買い手にとって最大の不満の一つとして挙げられた。参加者からは、買い手が直ちに医院を確保しようとするため、売り手側が競合するオファーを評価したり、最も完了しやすい取引を検討したりする時間がほとんどないとの声も上がった。

買収を後押しする要因

この加速の理由として、以下の点が特定された。

資金調達の容易化: より多くの銀行が歯科市場への融資に積極的であり、競争力のある金利と長期の返済期間が買収をより手頃なものにしている。これは、特に独立系の買い手(1件目、2件目、3件目の医院を取得する者)や、ポートフォリオを拡大する小規模グループで顕著に見られる。大規模な企業運営者は、大規模な買収を追求する最大手のグループを除き、より選択的であるとされている。

「歯科過疎地」への関心: 長期間にわたる人材確保の困難を抱える地域(「歯科過疎地」と称される場所)も買収の対象となっている。人材確保に関する懸念が和らぎ始めたため、一部のグループはこれらの地域での医院取得をより前向きに検討していると報じられている。

取引完了前の課題と税制の不確実性

入札のスピードとは対照的に、取引完了には準備が必要である。

CQC(Care Quality Commission)プロセスの遅延: イングランドにおけるCQCのプロセスは困難であり、個々の取引を遅らせる可能性がある。しかし、この追加の準備は単なる障害とは見なされていない。ある参加者は、方針や支援文書を早期に要求されることで、買い手がプロセスの初期段階から組織化されることを促し、面接を終えたものの文書不足で進められないというボトルネックが減少したと指摘した。

キャピタルゲイン税の不確実性: 10月28日に控える予算発表を前に、税制変更が歯科医院の売買に影響を与えるかどうかの議論も行われた。参加者たちは、前回の予算発表前と比較して、キャピタルゲイン税の大幅な引き上げに対する懸念は少なかった。大幅な増税は取引を阻害し、政府の収入にとって逆効果になる可能性があるという意見もあった。年金税制優遇措置や非課税現金の変更についても議論されたが、いずれの措置も含まれることを示唆するものはなかったと参加者は述べている。

元記事:Dental practice sales accelerate as offers agreed within weeks