ロシュ、MASH治療薬候補獲得のため89bioを買収
スイスの製薬大手ロシュは、代謝機能関連脂肪性肝炎(MASH)の治療薬候補であるペゴザフェルミン(pegozafermin)を獲得するため、米国のバイオテクノロジー企業89bioを24億ドル(クロージング時)で買収することに合意しました。特定の目標達成時には、最大35億ドルまで買収額が上昇する可能性があります。
ペゴザフェルミンとMASH市場
ペゴザフェルミンはFGF21アナログに分類され、MASH患者を対象とした2つのフェーズ3試験(非肝硬変MASHおよび代償性肝硬変MASH)と、重症高トリグリセリド血症(SHTG)を対象とした1つの試験が進行中です。
MASHは非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の一種であり、世界中で数百万人が罹患しており、数十億ドル規模の市場となることが予測される製薬業界の次の大きな成長分野と見なされています。
- 現在、MASHの承認された治療薬は、Madrigal PharmaのRezdiffra(レズディフラ)とNovo NordiskのGLP-1受容体作動薬Wegovy(ウゴービ)の2つのみです。ペゴザフェルミンと同様のFGF21アナログでは、AkeroのefruxiferminやGSKのefimosferminもフェーズ3段階にあります。
ロシュの戦略
ロシュの最高経営責任者トーマス・シャイネッカー氏は、今回の買収が心血管、腎臓、代謝疾患のパイプラインを強化し、既存のプログラムとの併用療法を探索する機会を提供すると述べています。これはロシュにとって、今年2度目の心臓代謝分野における買収となります。買収は年末までに完了する見込みです。
元記事:Roche poised to buy MASH drug developer 89bio for $3.5bn