レジェネロン、難病FOPの新薬候補ガレトスマブの第3相試験で良好な結果を発表

超希少疾患FOP治療薬市場にRegeneronが参入へ:ガレトスマブが第3相試験で高有効性を示す

米国市場において、超希少疾患である進行性骨化性線維異形成症(FOP)の承認薬は現在1つのみですが、Regeneron社は新たな治療薬の追加を目指しています。同社は、抗アクチビンA抗体であるFOP候補薬ガレトスマブ(garetosmab)の第3相試験で良好なトップライン結果を報告し、年内のFDA承認申請を目指しています。

FOPとは

FOPは、筋肉、腱、靭帯に異所性骨化(HO)と呼ばれる骨病変が形成され、進行性に骨に置き換わる、生命を縮める重度の疾患です。米国で約400人、世界で約900人が罹患しています。

既存薬Sohonosの現状と課題

現在、FDA承認を受けているFOP治療薬はIpsen社の経口RARガンマアゴニストSohonos(パロバロテン)のみです。

  • 2023年に米国で発売され、年間リスト価格は5mg/日投与で624,000ドルです。
  • 今年上半期の売上は800万ユーロ強(約950万ドル)で、20%減少しました。
  • 2023年にはEUでの販売承認申請が却下されています。
  • 臨床試験では、約1割の患者が副作用により治療を中止しています。

ガレトスマブのOPTIMA試験結果

Regeneron社によると、ガレトスマブの第3相OPTIMA試験では、試験された両用量(3mg/kgおよび10mg/kg)がプラセボと比較して新しい骨病変の数を94%および90%削減し、「極めて有効」であることが示されました。

  • この結果は、SohonosのオープンラベルMOVE試験で観察された新しいHO体積の60%減少よりも高い有効性を示唆しています。
  • OPTIMA試験の独立データモニタリング委員会は、全患者が可能な限り速やかにガレトスマブに切り替えることを推奨しました。
  • OPTIMA試験の主任治験責任医師であるRichard Keen教授は、ガレトスマブが「異常な骨病変の数と体積の両方を劇的に減少させた最初で唯一の治験薬」であると強調しています。
  • Regeneron社は、アクチビンAがFOPにおける骨病変の発生に重要な役割を果たすと考えています。

今後の展望

Ipsen社もFOPの次世代薬として、アクチビン受容体ブロッカーであるフィドリセルチブ(fidrisertib)を第2相FALKON試験で開発中です。ガレトスマブが市場に投入されれば、FOP患者にとって新たな治療選択肢が提供されることになります。

元記事:Regeneron drug on track to be second FOP treatment