アラブ首長国連邦の成人における歯科不安と口腔健康関連QOL:横断研究

UAEにおける歯科不安と口腔健康関連QOLに関する新研究

国際的に歯科不安と口腔健康関連の生活の質(QOL)の関連は確立されているものの、アラブ首長国連邦(UAE)からのエビデンスはこれまで限られていた。この地域の文化的規範や歯科サービス利用パターンは、歯科不安の経験やそれが日常生活に与える影響の認識に影響を与える可能性がある。

研究の概要と主な結果

学術歯科クリニックに通院する成人を対象とした横断研究が実施され、自己申告による歯科不安と口腔健康関連QOLとの関連が調査された。

中程度および高程度の歯科不安を持つ参加者は、不安が低い参加者と比較して、日常生活機能、心理的幸福、社会的参加において口腔健康がより大きな影響を与えていると報告した。

高齢は、歯科不安が口腔健康関連QOLに与える影響の増大と関連していた。

男女間で不安や口腔健康関連QOLに統計的に有意な差は観察されなかった。

臨床的口腔健康指標は収集されていないため、これらの結果は、心理的要因と未測定の疾患負荷の相互作用を反映している可能性が高い。

臨床的意義と今後の示唆

本研究の結果は、歯科不安が成人歯科患者のQOL低下と関連する臨床的に関連性の高い心理社会的要因であることを裏付けている。この知見は、中東や南米の他の研究とも一致し、急速に発展する医療システムからの歯科不安研究への貢献というグローバルトレンドを反映している。

臨床医にとって、これらの知見は、臨床治療と並行して患者の不安を日常的に認識し対処することの重要性を強調している。診療において、不安に配慮したコミュニケーション、行動管理戦略、高不安者の早期特定を取り入れることは、患者体験、治療への関与、知覚される結果を改善する可能性がある。さらに、心理的配慮を患者中心の歯科医療計画や専門職訓練に統合することの重要性も示唆している。

本研究は「Dental anxiety and oral health-related quality of life among adults in the United Arab Emirates: A cross-sectional study」と題され、2026年1月15日にHealthcare誌にオンライン掲載された。

元記事:Dental anxiety and quality of life among adults in the UAE