Dentsply SironaとSiemens Healthineers、歯科用MRIシステム「MAGNETOM Free.Max Dental Edition」のFDA認可と臨床試験結果を発表
米国ノースカロライナ州シャーロット発 – Dentsply SironaとSiemens Healthineersは、両社が共同開発した歯科用MRIシステムであるMAGNETOM Free.Max Dental Editionが米国食品医薬品局(FDA)の認可を取得したことを発表しました。このシステムは、その有効性を検証するための臨床試験で重要な知見が共有され、複数の歯科専門分野での潜在的な可能性が確認されました。
システムの主な特徴と臨床試験結果
臨床試験では、本システムが歯科画像診断の独自のニーズを満たすように設計された専門的な機能を備えていることが強調されました。主な特徴は以下の通りです。
- 歯顎顔面構造に特化した視野:脳組織を視覚化することなく、歯の構造を正確に画像化します。
- 活動性炎症の鑑別:健康な組織や瘢痕組織から活動性炎症を区別する能力が示されました。
- 非侵襲的な歯髄活力評価:チェアサイドテストや臨床観察を補完する形で、非侵襲的に歯髄の活力を評価できます。
- 歯と隣接構造の位置関係評価:歯と隣接する歯や神経との位置関係を画像化し、評価するのに役立ちます。
ノースカロライナ大学チャペルヒル校の診断科学教授であるドナルド・ティンダル博士は、「MAGNETOM Free.Max Dental Editionは、電離放射線に関連するリスクなしに、他の画像診断モダリティでは容易に見えなかった歯科構造への優れた洞察を提供する、歯科画像診断における画期的な進歩です」と述べました。博士は、異なる撮像シーケンスを用いて同じ関心領域を観察する能力が、硬組織および軟組織における病理学的プロセスに関するより多くの情報を提供し、病変のより正確な理解につながると強調しました。
既存の画像診断ソリューションを補完
MAGNETOM Free.Max Dental Editionは、電離放射線を使用せずに高度な軟組織コントラストを提供することで、軟組織の評価が特に重要となる症例において、口腔内、パノラマ、およびCBCT(コーンビームCT)画像診断を補完します。このシステムは、欧州と米国の主要な科学者によって、歯顎顔面診断を強化するために特別に開発された業界初の歯科用MRIシステムです。主に病院、大規模な歯科医院、および大学での使用を想定しており、患者のセットアップを含む画像診断ワークフローは20分以下で完了できる効率性を持ちます。
Dentsply Sironaの社長兼CEOであるダニエル・スカビラ氏は、「この革新は、Axeos、Orthophos SL、Heliodent Plusを含む当社の画像診断ポートフォリオへの強力な追加です」と述べ、歯科分野における診断能力の進歩に貢献できたことを誇りに思うとしました。Siemens HealthineersのMRI部門責任者であるアンドレアス・シュネック氏は、歯科用MRIの潜在的な可能性が臨床試験を通じて検証され、歯科医師と患者双方に利益をもたらす新しい臨床分野への道を開くと期待を表明しました。
高度な臨床トレーニングと学会発表
歯科用MRIを診療に取り入れることに興味のある臨床医向けに、4月にミネソタ大学ツインシティーズ校で2日間の高度な実践トレーニングプログラムが開催されます。このコースでは、歯科用MRIの撮像プロトコル、推奨される適応症、MRI施設のプロトコル、患者安全に関する考慮事項、実践的な画像取得、顎関節(TMJ)撮像やその他の歯顎顔面症例の実践的な解釈セッションがカバーされます。また、3月21日から24日までカナダのモントリオールで開催されるAmerican Dental Education Association年次総会では、Dentsply SironaのブースでMAGNETOM Free.Max Dental Editionに関する詳細情報が提供されます。
より詳しい情報は、www.dentsplysirona.com/ddmriで確認できます。