小児および青年における歯周病に関する新たなコンセンサスレポート
欧州歯周病学会連合(EFP)と欧州小児歯科学会(EAPD)は、小児および青年における歯周病の診断と管理に関する新たなコンセンサスレポートを発表しました。これは、既存の成人向け分類システムや定義の不一致が、この年齢層の歯周病診断と管理を困難にしているという懸念に対応するものです。
ワークショップの背景と目的
このレポートは、2025年3月にマドリードで開催されたワークショップで作成されました。30名の専門家が3つの系統的レビューの証拠を検討し、臨床実践におけるコンセンサスを形成しました。ワークショップの主な目的は、小児および青年における歯周病の疫学、病因、リスク因子、診断、管理に関する知識を更新し、2018年の歯周病分類がこの年齢層に適切であるかを評価することでした。
報告書の主な内容とメッセージ
報告書は、以下の3つの臨床的に関連するグループに焦点を当てています。
- 全身性疾患および状態を有する小児および青年の歯肉および歯周病
- 全身性健康な小児および青年の歯肉疾患および状態
- 全身性健康な小児および青年の歯周病および状態
共同執筆者であるデビッド・エレーラ教授は、このレポートの中心的なメッセージの一つとして、小児および青年の歯周ケアは成人向けの実践から類推できないことを強調しています。成長、萌出、脱落、混合歯列期といった要因が、プロービングやアタッチメントロス(付着喪失)の解釈をより困難にし、全身性または発達上の要因が歯周病のリスクを変える可能性があるためです。このため、レポートはスクリーニング、診断、管理に関して年齢に応じた具体的なガイダンスを提供しています。
エレーラ教授は、特に歯肉炎の高い有病率、壊死性歯周病の潜在的な重症度、および全身性疾患との関連性を考慮し、若年患者における歯周健康のより綿密なモニタリングの重要性を強調しています。
この報告書は「Gingival and periodontal diseases and conditions in children and adolescents: Consensus report」と題され、2026年4月15日にJournal of Clinical Periodontologyにオンラインで先行公開されました。
元記事:EFP–EAPD consensus clarifies periodontal care for children and adolescents