英国政府の資金削減が歯科教育に「存続の危機」をもたらすとBDAが警告
英国歯科医師会(BDA)は、政府による臨床アカデミアへの資金削減が、次世代の歯科医を育成するために必要な上級スタッフを歯科学校から奪う可能性があると警告しています。
資金削減の内容と背景
学生局からの新しい指針は、教育大臣の指示を受け、臨床コンサルタントの給与、上級アカデミック総合診療医の給与、およびNHS年金制度補償に割り当てられていた資金が削除されることを確認しました。この警告は、政府が2027年からポーツマス大学とイーストアングリア大学で50名の新たな研修生枠を含む、歯科研修生枠の拡大を続ける中で発せられています。
歯科アカデミアの現状と懸念
歯科アカデミックスタッフ委員会の委員長であるペトロス・ミロナス氏は、「この決定は、既に減少傾向にあり、需要を満たすのに苦労している歯科アカデミア労働力にとって、存続の脅威となる」と述べ、閣僚に対し、専門職と将来の歯科労働力に恒久的な損害が与えられる前に、この決定を緊急に再考するよう求めています。
歯科学校評議会の最近の調査データによると、英国の歯科アカデミアの労働力はフルタイム換算でわずか550名に減少しています。これは、臨床教師の4分の1、教授の17.6%、講師の13.3%の減少を意味します。さらに、すべての歯科臨床アカデミアの4分の1以上が55歳を超えており、教授レベルでは3分の2近くが55歳以上で、退職が目前に迫っています。
ニューカッスル大学歯学部長のクリス・ヴァーナッツァ教授は以前、「介入がなければ、研究、教育、臨床リーダーシップにおいて深刻な能力の損失のリスクがある」と述べていました。
研修生枠拡大との矛盾
政府は6月に、2027年から50名の新たな歯科学校の研修生枠がポーツマス大学とイーストアングリア大学に分配されることを発表しましたが、BDAは減少するアカデミアの労働力で「追加の年間50名の歯科医を訓練できるのか」と疑問を呈しています。グロスターやサンダーランドのような「歯科医不足地域」に新しい歯科研修拠点が設立される計画がある中で、この拡大を支えるアカデミックスタッフが存在するかどうかが問われています。
元記事:Cuts to clinical academia pose ‘existential threat’ to dental training