キングス・カレッジ・ロンドンの研究者によるエナメル質再生技術、来年の市場投入へ向けて300万ポンドの投資を獲得

KCL発のケラチンベースエナメル質再生技術、商業化へ

King’s College London (KCL) の研究者によって開発された新しいケラチンベースのエナメル質再生技術が、約300万ポンドの投資ラウンドを経て、来年の商業市場投入に向けて進んでいます。

Eterna Regenerativesによる革新的なアプローチ

この技術を開発しているのは、KCLの補綴学臨床講師であるSherif Elsharkawy氏と、PhD候補者でCEOのKhaled Eissa氏が共同で設立したスタートアップEterna Regenerativesです。同社は、自然由来の分子を用いて身体が組織を再構築するのを助ける再生バイオマテリアルを開発しています。

既存のエナメル質損失へのアプローチが主に症状管理や合成材料による損傷組織の置換に焦点を当てる中、Eternaのアプローチは異なります。ケラチンを用いて、バイオミメティックな鉱化プロセスを通じて、歯の表面に元のエナメル質に似た層を直接形成します。

実験結果と将来性

Sherif Elsharkawy氏とPhD学生のSara Gamea氏が行った抜歯を用いた実験では、ケラチンによって歯の表面に形成された層が、健康なエナメル質とほぼ同じ硬度と機械的強度を持つことが判明しました。

Khaled Eissa氏は、「エナメル質は人体で唯一再生できないものの一つです。我々は、容易に入手可能で、拡張性があり、長期的な結果をもたらす可能性のある製品を作りたかった」と述べています。

商業応用と市場投入への展望

この研究は現在、特許取得済みの技術に発展しており、Eternaは2027年初頭までの市場投入を目指しています。研究者によると、この技術はマウスウォッシュや歯科医療で使用される専門製品として開発が進められていますが、発売前にはさらなる開発、試験、規制当局の承認作業が必要です。

Hoxton VenturesとThe Venture Collectiveが共同で主導した投資ラウンドは、Sky Newsによって300万ポンドと報じられました。Hoxton VenturesのパートナーであるHussein Kanji氏は、「この技術は、エナメル質損失の管理から実際の修復へと口腔ケアを変革する可能性があり、組織や骨再生におけるより広範な応用への扉を開く」と期待を寄せています。

元記事:£3m investment moves enamel regeneration technology closer to market