低用量ピーナッツ経口免疫療法(OIT)が小児の耐性向上に有効である可能性を示唆する研究結果

低用量ピーナッツ経口免疫療法(OIT)が小児の耐性向上に有効である可能性を示唆する研究結果

ピーナッツ経口免疫療法 (OIT) における低用量維持療法の有効性と安全性

研究の概要

ピーナッツアレルギーを持つ小児に対する経口免疫療法(OIT)において、低用量(ピーナッツタンパク質30mg、ピーナッツ約8分の1)の維持用量が、標準用量(300mg)と同程度の耐性閾値の向上効果を持ちながら、安全性が向上する可能性が研究で示されました。

研究方法

2018年から2024年にかけてカナダの2つの学術センターで、ピーナッツアレルギーを持つ小児51人(中央値10歳)を対象に無作為化比較試験が実施されました。参加者は以下の3グループに無作為に割り付けられました。

  • ピーナッツOIT(30mg維持用量)
  • ピーナッツOIT(標準300mg維持用量)
  • アレルゲン回避

主要評価項目は、1年後にピーナッツタンパク質443mg以上または1043mg以上を許容できた参加者の割合でした。

研究結果

  • 30mg用量グループでは、76.5%が443mg以上を許容し(P < .00001)、41.2%が1043mg以上を許容しました(P = .007)。アレルゲン回避グループでは、いずれの閾値も許容できた参加者はいませんでした。
  • 300mg用量グループでは、58.9%が443mg以上を許容し(P < .001)、47.1%が1043mg以上を許容しました(P = .003)。
  • 300mg維持用量グループは、30mgグループと比較して、中等度または重度の非アナフィラキシー反応の発生率が5倍高かった(調整済み発生率比 5.06; 95% CI, 1.16-22.70; P = .02)です。

実践への示唆

研究著者らは、「この研究が将来の安全で効果的なプロトコルの開発に貢献し、低用量であってもピーナッツOITに対する患者と臨床医の信頼をサポートする」と述べています。

制限事項

本研究は、比較的小規模なサンプルサイズであり、23.5%の脱落率がありました。

出典

本研究は、トロント大学のJulia E.M. Upton, MDらが著者となり、2025年10月16日にThe Journal of Allergy and Clinical Immunology: In Practiceにオンライン掲載されました。

元記事:Very Low Peanut Dose May Help Children Tolerate OIT