セクキヌマブ、SpA治療におけるTNF阻害薬を上回る持続性 – Medscape

スポンディロ関節炎(SpA)治療におけるセクキヌマブの優位性:4年間の治療継続率に関する研究

研究目的と方法

本研究は、スポンディロ関節炎(SpA)患者において、セクキヌマブTNF阻害薬のどちらかを開始または切り替えた際の4年間の治療継続率を比較し、その継続率に影響を与える因子を調査した前向き単施設コホート研究である。2016年から2022年の間に、軸性または末梢性SpA患者644名(セクキヌマブ群214名、TNF阻害薬群430名)が対象となった。

主要な研究結果

セクキヌマブは、TNF阻害薬と比較して、SpA患者全体の4年間治療継続率が有意に高かった(38.7% vs 30.5%; log-rank P = .004)。

軸性SpA(37.0% vs 34.5%; log-rank P = .044)および末梢性SpA(40.0% vs 18.2%; log-rank P = .011)のいずれのサブタイプにおいても同様の傾向が観察された。

TNF阻害薬による治療は、治療中止リスクの高さと関連しており(ハザード比[HR], 1.62; P < .001)、特に無効性による中止(HR, 1.38; P = .047)および安全性上の理由による中止(HR, 2.95; P = .017)のリスクが高かった。

治療継続率に対する効果修飾因子として、疾患表現型、性別、肥満が、セクキヌマブとTNF阻害薬の有効性に関連する継続率に有意な影響を与えることが示唆された(interaction P = .006, .040, and .045)。

  • 特に女性患者では、TNF阻害薬よりもセクキヌマブの方が、有効性に関連する治療継続率が高かった。乾癬性関節炎(PsA)では肥満の有無にかかわらず、軸性SpAでは肥満患者においてこの傾向が顕著であった。

臨床的意義

これらの性別特異的な知見は、今後のSpA患者の日常臨床において、特に性別や肥満などの患者特性を考慮した治療選択の指針となる可能性がある。

研究の限界

本研究は観察研究であるため、適応による交絡の可能性があり、TNF阻害薬が個別の薬剤ではなくグループとして扱われている。また、特定の患者サブグループにおける治療反応の比較評価にはサンプルサイズが不十分であった。

元記事:Secukinumab Tops TNF Inhibitors in SpA Treatment Persistence