早産児の人工呼吸管理における自動酸素制御の有効性
主要な発見
機械換気を受けている早産児において、自動酸素制御は、手動酸素制御と比較して、機械換気期間と酸素補給期間を短縮し、気管支肺異形成症の発生率を低下させ、退院時の在宅酸素必要性を減少させました。
研究方法
2021年9月から2025年3月にかけて英国ロンドンの三次新生児ユニットで実施された無作為化比較試験において、研究者は閉ループ自動酸素制御(CLAC)による換気を受けた早産児と手動酸素制御による換気を受けた早産児の機械換気期間を比較しました。
対象は妊娠34週未満で生まれた乳児69名(中央値妊娠週数27週、中央値出生体重795g)でした。乳児は機械換気開始後48時間以内にCLAC群(n=34)または手動酸素制御群(n=35)に無作為に割り付けられ、成功裏に抜管されるまで割り付けられたグループに留まりました。
主要評価項目は機械換気期間でした。副次評価項目は、目標酸素飽和度範囲(SpO2, 91%-95%)内で過ごした時間の割合、低酸素血症(SpO2 95%)で過ごした時間、新生児集中治療室滞在期間、酸素補給日数、生後36週の修正週齢における気管支肺異形成症の発生率、および在宅酸素の必要性でした。
研究結果
CLACを受けた乳児は、手動制御を受けた乳児よりも機械換気期間(中央値11日 vs 40日; P = .027)および酸素補給期間(中央値33日 vs 47日; P = .031)が短縮されました。
目標SpO2範囲内で過ごした時間の割合は自動制御群で有意に高く、高酸素血症および低酸素血症で過ごした時間は手動制御群よりも自動制御群で有意に低かった(P < .001 for all)。
自動制御群の乳児は、手動制御群と比較して、気管支肺異形成症の発生率(55% vs 83.9%; P = .015)が低く、退院時の在宅酸素必要性(26.5% vs 51.4%; P = .016)も低かった。新生児集中治療室滞在期間の中央値は両群間で有意な差はありませんでした。
研究の限界
本研究は、比較的小規模な単一施設研究であるため、結果を確認するためにはより大規模な多施設試験が必要です。自動酸素コントローラーの性能が異なる可能性や、両グループ間の人口統計学的な不均衡が交絡因子を導入した可能性も指摘されています。