時間外診療における敗血症予測スコアの実現可能性と受容性に関する研究
概要
オランダの時間外一般診療(GP)において、新しい敗血症予測スコアの実現可能性と受容性を評価する混合研究が実施されました。このスコアは、77%の患者に使用され、急性期患者では85%の使用率を示しました。GPの93%が「使いやすい」と評価し、6%の患者の紹介決定に影響を与えました。
方法論
オランダの2つの時間外GP協同組合で、106人のGPと271人の患者(61%が75歳超、42%が女性)を対象に12週間の研究が行われました。
GPは新しい敗血症スコアの使用について訓練を受け、往診時に使用するよう指示されました(小児、末期患者、死亡患者を除く)。
スコアは、年齢、体温、血圧、心拍数、酸素飽和度、精神状態の6つの変数で構成され、敗血症リスクを予測します。
GPは往診後にアンケートを記入し、スコアの採用、使いやすさ、紹介決定への影響について評価しました。また、GPとドライバーへのフォーカスグループやインタビューも実施されました。
主な結果
敗血症予測スコアは、全患者の77%、急性期患者の85%で使用されました。
スコアが計算された患者のうち、18%が高リスクカテゴリーに分類されました。
6%の患者において、このスコアが病院紹介の決定に影響を与えました。特に、高リスク群では16%、中リスク群では7%、低リスク群では3%と、高リスク患者で影響が顕著でした。
GPの93%が往診中にスコアを「計算しやすい」と感じ、10%が管理決定の根拠としたと報告しています。
- 実用性に関して、スコアのデザインは既存の診療と整合しており、ワークロードを増やすことなく日常使用が可能であると評価されました。ただし、スコアの感度に対する懸念も提起されました。
研究者の見解と限界
著者らは、この研究が「一次医療における時間外往診での新しい敗血症予測スコアの使用が、少なくとも研究条件下では受容可能かつ実現可能である」ことを示唆すると述べています。しかし、「早期敗血症認識において有望であるものの、日常使用における臨床的・費用対効果を確立するためにはさらなる研究が必要である」とも付け加えています。
研究の限界としては、自発的参加による選択バイアス、ほぼ全ての成人を含んだことによる一般意見の反映の可能性、小規模な定性評価による代表性の限界、GPがスコアを使用しなかった理由のデータ不足、異なる医療制度を持つ国への適用性の低さが挙げられています。
資金提供
本研究は、オランダ保健研究開発機構(ZonMw)から資金提供を受けました。
—