生後3ヶ月の発熱乳児における侵襲性細菌感染症の有病率:系統的レビューとメタアナリシス
研究の概要と方法
本研究は、生後60〜90日の発熱があり、状態が良好な乳児における侵襲性細菌感染症(IBI)の有病率を推定するため、前向きおよび後向き研究のデータを用いた系統的レビューとメタアナリシスを実施した。この分析には、救急部門または外来診療で発熱評価を受けた、 previously healthy で状態良好な正期産児34,835人が含まれた。主要評価項目は、菌血症および/または細菌性髄膜炎の複合として定義されるIBIの有病率であった。
主要な研究結果
- 生後3ヶ月の発熱乳児における侵襲性細菌感染症のプール有病率は1.11%(95% CI, 0.84%-1.47%; I² = 76.9%)であった。
- 侵襲性細菌感染症の大部分を占めたのは菌血症であり、そのプール有病率は1.01%(95% CI, 0.76%-1.34%; I² = 75.8%)であった。
- 細菌性髄膜炎は稀であり、プール有病率は0.11%(95% CI, 0.08%-0.16%; I² = 5.8%)であった。
臨床的意義と限界
これらのデータは、生後3ヶ月の乳児の管理決定のための最も正確な現代のリスク推定値を提供する。しかし、著者らは「この事前確率は、感染の見逃しのリスクと過剰検査の弊害に対する親と臨床医の共通のリスク許容度に応じて実践が異なるリスク範囲にある」と指摘している。
研究の限界として、ほとんどの研究が救急部門で実施されたため、他の外来診療への一般化が制限される可能性がある。後向きコホートの包含は、検査を受けなかった乳児が含まれないため、選択バイアスを導入した可能性がある。また、本研究ではこの年齢層における尿路感染症の有病率は評価されていない。
発表情報
本研究は、トロント大学のZachary Dionisopoulos, MDCMらが主導し、2026年5月26日にJAMA Pediatrics誌にオンライン公開された。
元記事:How Common Are Bacterial Infections in Infants With Fever?