Kelun-Biotech、肺がん治療薬サシツズマブ チルモテカン(sac-TMT)で中国NMPAから3度目の承認を取得

Kelun-Biotech、肺がん治療薬サシツズマブ チルモテカン(sac-TMT)で中国NMPAから3度目の承認を取得

Kelun-BiotechのTROP2 ADC、中国でEGFR変異NSCLCの新たな適応承認

Kelun-BiotechのTROP2標的抗体薬物複合体 (ADC) であるsacituzumab tirumotecan (sac-TMT)が、中国で非小細胞肺がん (NSCLC) の新たな適応症で承認されました。

承認された適応症

EGFR変異陽性の局所進行または転移性NSCLC患者で、一次治療のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤 (TKI) 治療後に病勢が進行した場合。

これはsac-TMTにとって3番目の適応症であり、TROP2薬としては2番目の世界初の承認です。

以前は、EGFR阻害剤と化学療法で治療されたEGFR変異NSCLCで承認済み。

トリプルネガティブ乳がん (TNBC) の三次治療としても中国で承認済み。

Kelunは、sac-TMTが「TKI療法のみで進行した進行NSCLCに対し、プラチナ併用化学療法と比較して全生存期間 (OS) の改善を示し、承認された世界で唯一のADC」であると強調しています。この承認は、OptiTROP-Lung04試験の結果に基づいており、無増悪生存期間 (PFS)全生存期間 (OS)の両方で改善が示されています。

競合他社との比較

今回の承認は、AstraZeneca/Daiichi SankyoやGilead Sciencesといった大手競合他社に対するKelunの優位性を示すものです。

AZ/DaiichiのDatrowayは、米国で三次治療として承認されているものの、中国では治療歴のある乳がんのみに承認されています。

GileadのTrodelvyは、治療歴のあるTNBCのみに承認されています。

KelunのCEOは、EGFR変異が中国の非扁平上皮NSCLCの約40%~50%を占める主要なドライバーであり、一次治療後の有効な治療選択肢が少ない現状を指摘しています。

今後の展望

Kelunは、sac-TMTとAZのEGFR-TKI Tagrisso (osimertinib) の併用療法についても、EGFR変異NSCLCの一次治療を対象とした中国での第3相試験 (OptiTROP-Lung07) を進行中です。

また、MSD (米国およびカナダではMerck & Co) は、2022年に中国、香港、マカオ、台湾を除く全市場でsac-TMTの権利をライセンス供与しており、今回の承認はMSDにとっても朗報です。

元記事:Kelun gets world-first approval for TROP2 ADC