エーザイ、英国ハットフィールド施設の拡張へ:レケンビを含む低温管理医薬品のサプライチェーン強化
日本の製薬大手エーザイは、英国政府から「ライフサイエンス革新的製造基金(LSIMF)」に基づく助成金を受け、ハートフォードシャー州ハットフィールドにある同社の重要拠点施設の拡張を進めます。この施設は、エーザイのグローバルサプライチェーンにおける重要なハブです。
拡張の目的と投資
目的: バイオジェンと提携するアルツハイマー病治療薬レケンビ(レカネマブ)など、輸送時に低温管理が必要な医薬品のサプライチェーンと包装能力を確立すること。
投資総額: エーザイによる総投資額は約4,800万ポンド。
能力拡大: 現在の経口固形製剤に特化した製造能力から、より広範な医薬品に対応できるようになります。
雇用創出: この投資により、約150の雇用が支援される見込みです。
施設の具体的な改修内容
この戦略的投資により、ハットフィールド施設は以下のような能力を強化します。
温度管理製品への対応: 冷凍保存が必要な製品の取り扱い能力を向上。
物流機能の拡張: 製品の受領および発送機能の拡大。
倉庫の建設: 常温および低温チェーン倉庫の新設。
包装ラインの設置: 新しい包装棟と包装ラインの導入。
戦略的意義
エーザイは、このアップグレードにより外部の受託製造業者への依存を減らし、自社内包装モデルへの移行を図ることで、サプライチェーンの安定性と柔軟性を高めるとしています。エーザイのCEOである内藤晴夫氏は、「革新的な医薬品およびパイプライン製品の強固な供給能力を強化するとともに、英国との長年にわたる関係をさらに深めるという当社の長期的なコミットメントを反映している」と述べています。
今回の発表は、英国と日本政府が発表した180億ポンドの投資プログラムの一部であり、英国のライフサイエンス分野における重要性が改めて示された形です。