ロシュとKlinrisk、慢性腎臓病患者の腎機能低下予測AIツールでEUのCEマークを取得

ロシュとKlinrisk、慢性腎臓病患者の腎機能低下予測AIツールでEUのCEマークを取得

RocheとKlinrisk、慢性腎臓病(CKD)患者の腎機能低下予測AIツールでEUのCEマークを取得

RocheとパートナーのKlinriskは、慢性腎臓病(CKD)患者の腎機能低下を予測するAIベースのツールでEUのCEマークを取得しました。このアルゴリズムは、Rocheの臨床意思決定アルゴリズムおよびその他のデジタルヘルス技術(DHTs)のライブラリである「navify」に追加されます。navifyは、医療システムが患者に対し、より迅速で個別化された治療を提供できるよう支援することを目的としています。

AIツールの特徴と意義

初のCEマーク取得:この「Kidney Klinrisk Algorithm」は、腎機能の進行性低下を評価する初のAIベースのリスク層別化ツールとしてCEマークを取得しました。

対象患者と補完性:CKDと診断された成人、および糖尿病や高血圧により腎機能低下のリスクが高い成人を対象とした早期リスク評価を目的としています。これは、既にCEマークを取得しているCKDの後期段階の管理に用いられる「Kidney KFRE Algorithm」を補完するものです。

  • 早期治療への貢献:進行リスクのある患者を特定することで、腎機能が大幅に失われる前に、SGLT2阻害薬やNovo NordiskのGLP-1受容体作動薬Ozempic(セマグルチド)など、CKDの進行を遅らせることが示されている薬剤の早期使用が可能になります。

CKDの現状とツールの必要性

「サイレントキラー」とも呼ばれるCKDは、世界人口の8%から16%(7億人以上)に影響を及ぼしており、診断が遅れることが多々あります。2040年までに世界の死亡原因の第5位になると予測されており、検出とモニタリングの改善ツールが喫緊に必要とされています。

精度と展開計画

2023年に報告された400万人以上の米国成人データに基づくKlinriskモデルの研究では、5年間のCKD進行予測において80%以上の精度を示しました。早期診断と適切な治療により、腎機能低下の遅延または予防、心血管リスクの低減、関連する医療費の削減が期待されます。このCKDパネルは現在、EUと英国で利用可能であり、米国、中東、アジア市場での展開も計画されています。

元記事:Roche gets EU nod for kidney disease algorithm