乾癬のヒスパニック系患者における生物学的製剤処方の格差
乾癬を持つヒスパニック系患者は、非ヒスパニック系白人患者と比較して、生物学的製剤による治療を受ける可能性が著しく低いことが、ある調査で明らかになりました。
調査方法
2014年から2022年までのMedical Expenditure Panel Survey (MEPS) の後ろ向き横断プール分析が実施されました。
対象者: 乾癬患者1091名(平均年齢56.1歳)。
非ヒスパニック系白人: 782名
ヒスパニック系: 136名
非ヒスパニック系マイノリティ: 173名
言語能力: ヒスパニック系の48.1%が英語能力が限定的であると報告。
評価項目: 乾癬生物学的製剤の処方、皮膚科医の受診、外来受診。
調整因子: 社会人口統計学的特性、保険、英語能力で調整されました。
主な調査結果
生物学的製剤の処方:
ヒスパニック系患者は、非ヒスパニック系白人患者と比較して、生物学的製剤の処方を受けるオッズが著しく低かった(調整オッズ比[aOR], 0.14; 95% CI, 0.04-0.46)。
ヒスパニック系患者は生物学的製剤の総処方数が少なかった(調整発生率比[aIRR], 0.08; 95% CI, 0.03-0.25)。
処方総数と受診:
ヒスパニック系患者は総処方数が多かった(aIRR, 1.31; 95% CI, 1.04-1.65)。
ヒスパニック系は皮膚科医を受診する可能性が高かった(aOR, 1.82; 95% CI, 1.04-3.19)にもかかわらず、英語能力に関わらず生物学的製剤を受ける可能性は低かった(aOR, 0.16; 95% CI, 0.05-0.56)。
非ヒスパニック系マイノリティとの比較: 非ヒスパニック系マイノリティと白人との間では、生物学的製剤処方率、皮膚科医受診、総外来受診数に有意な差は見られませんでした。
示唆と限界
臨床的意義: 本分析はMEPSの薬局データにおける処方実績を使用しており、アクセスを直接測定しています。これらの結果は、治療アクセスにおける潜在的な格差を示唆しており、公平な処方と疾患管理に資するさらなる研究が必要です。
研究の限界: 横断研究デザイン、自己申告データへの依存、生物学的製剤を受けているグループが比較的小さいこと。また、非ヒスパニック系マイノリティの集約によりサブグループ評価が限定され、乾癬の重症度データは利用できませんでした。
元記事:Hispanic Patients Have Limited Access to Psoriasis Drugs
