ニルセビマブ、欧州小児のRSV感染初期に有効性を示す

ニルセビマブによるRSV予防効果と時間経過による減衰:欧州パイロット研究

研究概要

2024-2025年シーズンにおける、ニルセビマブによる乳幼児(24ヶ月未満)の呼吸器合胞体ウイルス(RSV)関連入院予防効果に関するプール解析が、ベルギー、ポルトガル、スペインの3カ国で実施されました。このテスト陰性ケースコントロールパイロット研究では、重症急性呼吸器感染症(SARI)で入院した24ヶ月未満の小児2201人が対象となりました。このうち791人がRSV陽性、1410人がRSV陰性でした。

主要な発見

全体的な予防効果: ニルセビマブの総合的な免疫有効性は79%(95% CI, 58%-89%)でした。

0-6ヶ月の乳児では80%

7-23ヶ月の小児では74%

時間経過による効果の減衰: ニルセビマブの保護効果は時間とともに徐々に低下することが示されました。

接種後30日以内: 85%

接種後30-89日: 78%

接種後90-215日: 69%

特に0-6ヶ月の乳児では、接種後90-215日で有効性が53%まで減少しました。

実践的示唆と限界

著者らは、この結果が将来のシーズンで検証されれば、長期作用型モノクローナル抗体の接種プログラムの開始時期を最適化するために、RSVサーベイランスの重要性を強調しています。

ただし、本研究には以下の限界があります。

免疫接種状況に関する情報が15%の小児で欠落していた。

免疫接種の推奨事項や症例定義において、地域間で異質性が存在した。

  • SARIの症例定義の特異度が低いことで、免疫有効性が過小評価された可能性も指摘されています。

元記事:Nirsevimab Offers Early RSV Protection in European Children