ジョンソン・エンド・ジョンソン社の経口IL-23阻害薬イコトロキニラ、斑状乾癬の一次治療薬としてFDA承認を取得

J&Jの経口IL-23阻害剤「Icotyde」がFDA承認、尋常性乾癬の新たな治療選択肢に

Johnson & Johnson(J&J)の待望の経口IL-23阻害剤であるicotrokinra(ブランド名Icotyde)が、中等度から重度の尋常性乾癬の第一選択薬として米国FDAの承認を獲得しました。これは、IL-23を標的とする初の経口薬であり、12歳以上で体重40kg以上の全身療法または光線療法候補患者に使用可能です。

製品の特長とJ&Jの期待

Icotydeは、J&JのTremfya(guselkumab)、AbbVieのSkyrizi(risankizumab)、Sun PharmaのIlumya(tildrakizumab)といった注射型乾癬治療薬で既に実績のある生物学的メカニズムを採用しつつ、1日1回の経口投与という利便性を兼ね備えています。J&Jは本薬剤にブロックバスター候補としての大きな期待を寄せており、研究開発責任者のジョン・リード氏は「乾癬治療における医師と患者の期待を再定義する可能性を秘めた、根本的に異なる(医薬品)」と述べています。

市場における位置づけと競合

Clarivateのアナリストは、IcotydeがBristol Myers Squibbの経口TYK2阻害剤Sotyktu(deucravacitinib)やJ&J自身の注射型IL-12/23阻害剤Stelara(ustekinumab)との直接比較試験でその有効性を示している点を指摘。Sotyktuはこれまで最も効果的な経口乾癬薬とされてきましたが、Icotydeの登場により競争が激化すると見られます。Clarivateは、IcotydeのG7市場での売上が2031年には15億ドルに達すると予測しています。

一方で、J&JのStelaraは昨年売上が41%減少し約60億ドルに。Sotyktuも2.91億ドルとBMSの当初予測を下回っており、支払いアクセスや償還、処方医からの忍容性への懸念が課題とされています。

将来の展望

乾癬はIcotydeにとって最初の適応症に過ぎません。J&Jは本薬剤を免疫・炎症事業の中心に据えるべく、既に乾癬性関節炎と潰瘍性大腸炎で第3相試験を、クローン病で第2相試験を進めています。Jefferiesのアナリストは、全世界での売上が最大100億ドル近くに達する可能性があると示唆しています。

ライセンス契約

Icotrokinraは、J&Jが2017年にProtagonist Therapeuticsから最大10億ドルでライセンス供与を受けたものです。Protagonistは今回の米国承認で5,000万ドルのマイルストン支払いを受け、売上に対して6%から10%のロイヤリティを獲得します。

J&Jは現時点でIcotydeの発売日や価格については公表していません。

元記事:J&J gets FDA okay for psoriasis drug icotrokinra