感染性心内膜炎(IE)予防に関する英国のガイダンスが20年近くで最も大きな変更を受け、全ての歯科医が臨床実践においてそれが何を意味するかを理解する必要がある

英国の感染性心内膜炎(IE)予防ガイドラインが大幅変更

英国における感染性心内膜炎(IE)予防に関するガイダンスが、約20年ぶりに最も重要な変更を受けました。これは、すべての歯科医が自身の臨床診療にとって何を意味するかを理解する必要があります。

感染性心内膜炎の深刻性

IEは心臓弁の重篤な感染症です。診断後1年以内に患者の約30%が死亡し、生存者も重大な長期的な健康問題に直面します(Cahill and Prendergast, 2015)。特筆すべきは、IE症例の35-45%に口腔内細菌が関与していることです(Thornhill et al, 2024)。

過去のガイドラインと2008年の転換点

  • 2008年以前: 英国のガイドラインでは、IEリスクが高いすべての患者に対し、侵襲的な歯科処置の前に抗生物質予防(AP)を推奨していました。
  • 2008年: NICEは、IE予防のためのAPのすべての使用に反対する、異論のある決定を下しました。具体的には、「歯科処置を受ける人々に対して、感染性心内膜炎に対する抗生物質予防は推奨されない」と明記されました。イングランドおよびウェールズのNHSで働く歯科医は、契約上NICEのガイダンスに従うことが義務付けられており、その順守率は高かったとされています(Dayer et al, 2015)。

元記事:A major NICE update: why infective endocarditis prevention is back on the agenda