NHS信託のパフォーマンスランキング導入へ
イングランド政府は、すべてのNHS(国民保健サービス)信託をパフォーマンス指標に基づいてランク付けする新しいリーグテーブルを導入することを発表しました。
目的と仕組み
- 対象: 病院および地域歯科サービスの提供を担当するNHS信託。
- 頻度: 四半期ごと。
- 評価基準: 政府が「明確で一貫した基準」と表現する指標に基づき、患者からのフィードバックが中心的な役割を果たします。
- 結果に基づく対応:
- 上位信託: より大きな自由と投資が与えられ、地域ニーズに合わせたサービス形成が可能になります。
- 下位信託: 改善を促すための的を絞った支援が提供されます。
政府の意図と期待
保健社会福祉省は、この取り組みが「NHSにおける透明性と説明責任の新時代」を画し、「ケアにおける郵便番号による不公平を終わらせる」ものと説明しています。これは、政府の「変革計画」の一環であり、将来にわたって機能するNHSの構築を目指しています。
保健社会福祉大臣ウェス・ストリーティングは、NHSの現状に正直になり、患者と納税者が地元のNHSサービスの状況を知る必要性を強調。このリーグテーブルが緊急支援が必要な場所を特定し、高パフォーマンスの地域がベストプラクティスを共有するのに役立つと述べています。
NHSイングランドの最高責任者であるサー・ジム・マッキーは、パフォーマンスの不整合を減らす必要性を強調し、患者がより多くのデータにアクセスすることで改善をより迅速に推進し、情報に基づいた選択を可能にすると期待を表明しました。
医療分野からの反応
このリーグテーブル導入提案に対して、医療分野からは賛否両論が寄せられています。
- 支持意見:
- Healthwatch Englandの最高責任者ルイーズ・アンサリは、この提案を「誰にとっても良いニュース」と歓迎し、NHSのパフォーマンス向上への新たなアプローチを評価しています。
- 懸念意見:
- 元NHSイングランド最高責任者マシュー・テイラーは、リーグテーブルが重要な背景情報(文脈)を欠く可能性や、スタッフが「名指しで恥をかかされる」と感じる懸念を表明。成績不振の信託は、基礎となる人口の健康状態や人員不足といった文脈的課題を抱えている可能性があり、単なるランキングではなく、特定と支援が必要だと指摘しました。
- 急性期医療学会の会長ニック・マーチも、成績不振の病院を罰し、成績の良い組織を優遇することは、分裂を生み、患者の信頼を損ない、既に劣悪な環境で努力しているスタッフの士気をさらに低下させる可能性があると警告しています。