ミツイスミトモ・ケミカル、米ウルトラデントを買収へ、歯科事業を強化

三井化学、米国の歯科メーカーUltradent Productsを9億ドルで買収へ

日本の化学大手である三井化学は、米国の歯科メーカーUltradent Products9億ドル(約7億8000万ユーロ)で完全買収する意向を発表しました。三井化学は2013年にドイツのHeraeus Kulzer(現Kulzer)を買収しており、歯科業界での経験を有しています。

買収の背景と目的

今回の買収は、三井化学がヘルスケアを高成長分野の一つと位置づけ、利益増大を目指す戦略の一環です。Ultradentの株式と資産は、三井化学アメリカが完全所有する新設の持ち株会社が取得する予定で、2026年9月に完了が見込まれています。

この買収により、三井化学は利益の高い米国歯科市場での足場を強化し、国際的なオーラルケア事業を構築する機会を得ると述べています。

ポートフォリオの統合とシナジー

Kulzer(ドイツ本社)は歯科修復材料に重点を置いた幅広いソリューションを提供。

Ultradent(米国ユタ州)は歯科製品、デバイス、器具、歯のホワイトニングシステム、修復材料を開発・製造。

三井化学は、KulzerとUltradentが地理的フットプリントおよび製品ポートフォリオの点で補完的であると強調。「両社の技術を組み合わせ、製品のクロスセルを通じて売上を拡大することで、当グループを歯科医療のソリューションプロバイダーへと変革することを目指す」と述べています。

今後の運営体制

三井化学は、買収後の統合の一環として、オーラルケア事業のグローバル本社機能を日本から米国拠点の新持ち株会社に移管する計画です。これにより、現地での意思決定を加速し、運営構造を最適化することで、シナジーの早期実現を支援するとしています。

Ultradentの社長兼CEOであるDirk Jeffs氏は、三井化学の深い科学的専門知識とイノベーションへの共通のコミットメントがUltradentの価値観とビジョンに合致すると述べ、製品開発の加速とグローバル展開への期待を示しています。

元記事:Japanese chemicals group to acquire Ultradent and expand its dental business