医師の職務遂行能力に関する懸念が25%増加、しかし9割近くが本格的な調査基準に達せず、追加措置なしで終了

医師の適格性に関する懸念が2025年に25%増加、しかし約9割は本格調査に至らず

General Medical Council(GMC)の最新データによると、2025年には医師の適格性に関する懸念が前年から25%増加しました。GMCの年次統計報告2025では、年間で13,465件の懸念がトリアージされ、2024年の10,769件から増加。これは3年連続の上昇傾向であり、過去20年で最大の年間増加率です。

ほとんどのケースは本格調査の閾値に達せず

トリアージされた13,465件のうち、約9割(12,146件)は本格的な調査の閾値に達せず、それ以上の措置なくクローズされました。

正式な調査に進んだのはわずか997件に留まります。

懸念の主な内容と調査の閾値

規制措置の閾値に達するケースは正式な調査の対象となります。

深刻な懸念の例としては、患者ケアにおける重大な過失や無謀な行為、性的暴行、患者やその近親者との不適切な関係、不誠実、無免許診療などが挙げられます。

本格調査を開始するための閾値には、医師の適格性への関連性、その深刻度、患者や公共の信頼への潜在的リスク、そしてGMCが問題を解決する適切な組織であるかどうかが含まれます。

調査結果と処分

2025年に検討された679件のうち、184件(27%)が独立した審判に付託され、110人(16%)の医師が警告を受けました。

160件の審判では、90%以上が不品行(不誠実や性的不品行など)や刑事有罪判決に関わるものでした。

124件で適格性の障害が認定され、そのうち48人が登録抹消、68人が停職処分となりました。

保護特性による格差

黒人または黒人英国人の医師は登録全体の7.3%を占めますが、停職または登録抹消の審判結果の13.8%を占めています。

障害のある医師は登録全体の5.3%ですが、同様の結果の12.9%を占めています。

Royal College of Surgeons of Englandからの提言

RCS Englandのティム・レーン会長は、性的不品行に関するケースが2016年以降のGMCの異議申し立ての40%以上を占めていることを指摘。

医療現場における性的不品行の深刻さを強調し、NHSスタッフが報復や偏見を恐れることなく報告できるよう、国家的な、独立した、匿名で、トラウマに配慮した、公平な報告メカニズムの設立をDepartment of Health and Social Careに求めました。

規制調査のハードルとGMCへの意見

Medical Protection Societyのサラ・タウンリー副医療ディレクターは、紹介数の増加は「憂慮すべき」としつつも、多くの苦情が早期にクローズされるのは肯定的と評価。

しかし、全紹介の90%が調査閾値に満たない事実は「警鐘」であり、GMCとNHSは、利用可能な苦情処理プロセスと規制調査の「高いハードル」について国民への教育を強化すべきだと提言しました。

GMCの新しいアプローチ

最新の統計は、2025年6月に発行されたGMCの更新された適格性に関するガイダンスを反映しています。

これらの変更は、過去のGMCの調査アプローチに対する批判を受けて行われ、軽微な暴力や不誠実なケースにおいて、意思決定者により大きな裁量を与えるものです。

  • 2025年6月の英国医師会調査では、ほとんどの医師がGMCの公共保護能力に不信感を抱き、80%が代替機関の設立を支持していることが示されています。

元記事:Fitness to Practise Concerns Increase by a Quarter