Novo NordiskとAWS、ロンドンにAI共同イノベーションハブを設立し英国のAI創薬を強化
Novo Nordiskは、Amazon Web Services (AWS) と提携し、ロンドンにAI共同イノベーションハブを設立することを発表しました。この提携は、英国をAIを活用した創薬のハブとして強化することを目的としています。
戦略的パートナーシップと創薬プロセスの加速
この提携により、AWSはNovo Nordiskの主要クラウドプロバイダーおよび戦略的AIパートナーとなります。AWSのエンジニア、AIスペシャリスト、応用科学者とNovo NordiskのR&Dチームが協力し、「医薬品ターゲットから最初のヒトへの投与までの経路を圧縮」することを目指します。
新しいハブは、AWSが最近立ち上げた10億ドル規模の「Forward Deployed Engineering」組織を活用して設立されます。この組織は、顧客企業にエンジニア、科学者、戦略家を配置し、AIソリューションを共同開発し、展開時間を数ヶ月から数日に短縮することを目的としています。
AIツールの活用と期待される効果
Novo Nordiskは、このパートナーシップの下で、Amazon Bio DiscoveryやAmazon BedrockなどのAIツールを使用し、医薬品ターゲットの特定、新薬の設計、ゲノム、画像、臨床データの連携を図ります。これにより、初期研究での発見が臨床試験の設計に直接情報を提供し、成功の可能性を高めることが期待されます。
Novo Nordiskのパイプライン再活性化への貢献
今回の発表は、Novo Nordiskがパイプラインの再活性化を図り、糖尿病や肥満という主要分野を超えて事業の多様化を進める中で行われました。同社は最近、減量候補薬monlunabantや、アテローム性動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)および慢性腎臓病(CKD)治療薬ziltivekimabの臨床試験で期待外れの結果に直面していました。
Novo Nordiskの最高経営責任者であるマイク・ドゥーストダール氏は、「AWSとの提携は、AIをNovo Nordisk全体のイノベーションの推進力とすることです」と述べ、科学的専門知識とAWSのツールを組み合わせることで、深刻な慢性疾患を持つ人々のための真の進歩を加速すると強調しました。