Eric Schadt氏、Pfizer初のAI Scholarに就任し、新ベンチャーを立ち上げへ
計算生物学の専門家であり、連続起業家でもあるEric Schadt氏が、Pathos AIのチーフサイエンティストの職を辞し、ステルスモードの新しいベンチャーを立ち上げると発表しました。同時に、Pfizer初のAI Scholarとして同社に参画します。
Pfizerでの役割
Schadt氏はLinkedInへの投稿で、Pfizerにおいて「AIネイティブなR&D組織がどのようなものになり得るか、特に高度なAIモデルが疾患への理解を深め、医薬品やワクチンの発見・開発をいかに改善できるかについて、Pfizerが野心的に考えるのを助けることに興奮している」と述べています。Pfizerの最高科学責任者であるChris Boshoff博士によると、Schadt氏の役割は顧問的であり、「当社のチームと密接に連携し、AI戦略の形成と独自のモデル構築を支援する」とのことです。Schadt氏は、Icahn School of Medicine at Mount Sinaiの精密医療学部長および遺伝学・ゲノム科学教授の職も継続します。
Schadt氏の経歴
UCLAで生体数学の博士号を取得したSchadt氏は、Roche、Merckで研究科学者としてキャリアをスタートさせました。その後、Pacific Biosciencesでバイオテックの世界へ足を踏み入れ、AI駆動型ヘルスインテリジェンス企業Sema4を設立。Pathos AIでは、TempusやAstraZenecaと提携し、がんにおける生物学的・臨床的パターン探索、新たな薬剤ターゲットの発見、新規治療法の開発を支援するマルチモーダル基盤モデルを構築しました。Boshoff博士は彼を「計算生物学とAIの分野で最も尊敬される人物の一人」と称賛し、500以上の科学論文を発表し、世界の最も影響力のある科学者リストに繰り返し掲載されている実績を強調しています。
新ベンチャーの構想
Schadt氏の新しいスタートアップについては、詳細はまだ明かされていませんが、LinkedInの投稿で大まかな構想が示されています。彼は「精密医療をこれまで以上に直接的に患者に届ける方法を、ますます強力になる計算技術とAI技術を使って見つけ出すこと」に焦点を当てると述べています。「患者から始め、彼らの個々の状態を可能な限り深く理解し、AIを使って彼らの健康を改善するために次に何が起こるべきかを決定する」というシンプルなアイデアに基づいて構築されているとのことです。
元記事:AI, genomics expert leaves Pathos AI, will advise Pfizer