高THCレベルが卵子の質と受精能力に影響する可能性、新研究が示唆
新研究によると、マリファナの精神作用成分である高レベルのTHCが、卵子の発達に影響を与え、不妊、流産、胚の染色体異常につながる可能性があると報告されました。この知見は、2025年9月9日にNature Communications誌で発表されています。
研究内容と結果
研究者らは、不妊治療を受けている患者から得られた1,000以上の卵巣液サンプルを分析しました。THC陽性反応を示した62人の女性の未受精卵(卵母細胞)と、大麻を使用していない対照群を比較した結果、以下の点が明らかになりました。
THCが検出された女性は、卵子の成熟率が高いことが判明しました。
しかし、正しい数の染色体を持つ胚の生産数は少なかったです。
研究を主導したトロント大学のCyntia Duval氏は、成熟した卵母細胞が増えても、正しい数の染色体を持っていないとしたら「それはどういう代償でしょうか?」と疑問を呈しています。
ラボでの検証と研究者の見解
実験室で卵子を24時間THCに曝露したところ、染色体に影響を与える構造的な問題である「紡錘体の変化」がより多く見られました。これらの変化は、健康な胚の発達を妨げる可能性があります。
ただし、Duval氏は、この研究が因果関係を証明するものではないと強調しており、「我々の発見を検証し、観察された変化が生殖にどのように、あるいは本当に影響するかを決定するには、さらなる研究が必要です」と述べています。
懸念される背景と専門家の助言
この研究結果は、妊娠中のマリファナ使用が増加している状況と一致しています。2022年のデータでは、THCの効力は1995年と比較して4倍になっており、一部の大麻濃縮物はTHC含有量が40%以上に達すると報告されています。
オレゴン健康科学大学の産科医であるJamie Lo博士は、「この研究の知見は懸念されるものであり、妊娠を計画する際に大麻を使用する上での慎重なアプローチの重要性を浮き彫りにしています」と述べています。Lo博士は、患者が使用する大麻の量を減らすことで、赤ちゃんへの悪影響を軽減できる可能性があると示唆し、ハームリダクション戦略を支持しています。また、THCの具体的なレベルを知るのが難しいため、「大麻を使用している症状を治療するためのより安全な代替策を検討するか、少なくとも使用頻度を減らすよう」患者に助言しています。
元記事:High THC Levels May Affect Egg Quality and Fertility, New Study Finds