2歳未満小児におけるデクスメデトミジン・レミフェンタニル併用麻酔と短期神経発達への影響
2歳未満の小児を対象とした全身麻酔下手術において、セボフルラン単独麻酔と比較して、セボフルランにデクスメデトミジンとレミフェンタニルを追加しても、短期的な神経発達アウトカムに変化は見られなかった。ただし、セボフルランの必要量は減少した。
研究方法
本研究は、進行中の前向き二重盲検試験の短期結果報告である。
対象: 2歳未満の小児400人(平均年齢11.2〜11.5ヶ月)で、非段階的・非反復的な全身麻酔下手術を受ける者。
割り当て:
セボフルラン単独群
セボフルランとデクスメデトミジン(負荷量1 μg/kg、持続注入1 μg/kg/時)およびレミフェンタニル(0.1-0.2 μg/kg/分)併用群
共通処置: 全員が手術開始時に静脈内アセトアミノフェンを投与された。
評価: 約30ヶ月齢時に、パフォーマンスIQテストと保護者報告式行動・感情機能質問票を用いて神経発達を評価。5歳時のフルスケールIQは研究完了時に報告される予定。
主な結果
神経発達: フルスケールIQ、簡易IQ、流動性推論、基本的視覚化のスコアにおいて、両群間に有意な差は認められなかった。保護者報告による感情・行動機能の様々な側面や言語発達の測定値にも、有意な差はなかった。
セボフルラン使用量: デクスメデトミジンとレミフェンタニルを併用した群では、セボフルラン単独群と比較して、平均呼気終末セボフルラン濃度が有意に低かった(1.8 vol% vs 2.6 vol%; P < .001)。
手術・麻酔時間: 平均手術時間は50分未満、平均麻酔時間は80分未満で、両群間に有意な差はなかった。
臨床的意義
研究者らは、「短時間の麻酔曝露が臨床的に有意な神経発達障害を引き起こす可能性は低いという既存の証拠を支持する」と報告している。デクスメデトミジンとレミフェンタニルの併用は手術中のセボフルラン必要量を効果的に減らしたが、測定可能な神経保護上の利点は提供しなかった。
研究の限界
追跡調査中に麻酔を追加で必要とした小児は除外されており、選択バイアスが生じる可能性。
ベースラインの知能評価には1つのツールのみが使用された。
麻酔を受けていない対照群との比較がない。
元記事:Modified Anesthesia Offers No Neurodevelopment Gain in Kids