妊娠中の大麻使用に関する新ガイダンス:ACOGが回避を推奨
米国産科婦人科学会(ACOG)は、妊娠前、妊娠中、妊娠後の大麻使用を避けるよう推奨する新しいガイダンスを発表した。医師はすべての患者に対し、大麻使用について問診するべきであるとしている。この勧告は、米国における大麻の広範な合法化と社会的受容に伴い、妊娠中の大麻使用が増加している現状を受けてのもの。オレゴン健康科学大学の産婦人科医であるエイミー・ヴァレント医師は、社会的に正常化されることで潜在的なリスクについて考える必要がないと誤解されがちだと指摘している。
胎児への影響と懸念
大麻の精神活性化合物であるTHCは胎盤を通過し、母乳にも移行することが判明している。胎児には妊娠5週目という早期からカンナビノイド受容体が存在し、曝露への懸念が高まっている。ガイダンスでは、妊娠中の大麻使用が低出生体重、新生児集中治療室(NICU)への入院、周産期死亡と関連付けられている。また、注意欠陥や学習障害などの長期的な神経発達への影響の可能性も示唆されている。ただし、ヴァレント医師は妊娠中の大麻の安全性に関するデータはまだ限られていると述べ、先天性欠損症との関連は知られていないが、それが妊娠中の安全性の基準となるべきではないと問いかけている。
スクリーニングと医師の対応
ACOGは、マイノリティ患者に対する差別を助長する可能性があるため、毛髪や尿などの検体を用いた妊娠中の薬物検査を強く推奨しない。代わりに、会話や面接による普遍的なスクリーニングを推奨しており、医師は非審判的な態度で質問に臨むべきだとされている。妊娠中の物質使用は児童保護機関の関与を引き起こす可能性があるため、医療提供者は地域の政策を認識する必要がある。
大麻使用の代替策とコミュニケーションの重要性
多くの患者は、妊娠中の吐き気、ストレス、不安に対処するために大麻を使用している。ACOGは、症状に関するより良いコミュニケーションが、大麻への依存を減らすのに役立つと強調。大麻が吐き気を悪化させる場合もあるため、運動、食事調整、承認された薬などの代替策が推奨される。ヴァレント医師は、スクリーニングが会話のきっかけとなり、患者のニーズに応じた個別化されたサポートにつながることを期待している。
元記事:Doctors Warn Pregnant Patients to Avoid Cannabis, New Guidance Says