USDA、アメリカの飢餓追跡年次報告書の発表を中止
米国農務省(USDA)は、30年間続いた「Household Food Security reports(世帯食料安全保障報告書)」の年次発表を中止すると発表しました。この報告書は、州および連邦機関が食料支援プログラムの指針として使用してきました。
報告書の内容と中止理由
最新の報告書(2023年データ):約1,800万世帯が何らかの形で食料不安を経験し、前年より100万世帯増加しました。そのうち680万世帯以上が深刻な食料不安(食事を抜いたり、一日中食料がない、体重減少など)に直面していました。
USDAの説明:報告書は「冗長で費用がかかり、政治的で余分な研究であり、恐怖を煽るだけ」であると述べています。
この決定は、学校給食プログラム、フードバンク、SNAP(旧フードスタンプ)への削減に対する批判に直面している中で行われました。
専門家からの批判
多くの専門家が報告書の中止に反対しています。
Center for American Progressの政策アナリスト、Kyle Ross氏は、この調査が「食料不安統計の公式データ源」であり、冗長ではないと指摘しています。
カリフォルニア大学バークレー校のBarbara Laraia氏は、USDAの報告書を食料不安を測定するための「ゴールドスタンダード」と呼び、「連邦食料プログラムがどのように機能しているかを測定するのに役立ってきた」と述べています。
食料費やインフレが高止まりする中、この報告書の中止は、アメリカの飢餓を理解するための「極めて重要なツール」を失うことになると批判されています。