Indivior社は、オピオイド過剰摂取治療薬Opveeの不適切な販売促進を巡り、ニューヨーク州司法長官と和解し、同州でのすべてのマーケティング活動を停止することに合意しました。
不適切なマーケティングの内容
ニューヨーク州司法長官レティシア・ジェームズ氏によると、Indivior社は処方箋薬であるOpvee(ナルメフェン)を、一般用医薬品(OTC)として承認されているNarcan(ナロキソン)と互換性のある代替品として、州内の公務員に販売促進していたとされています。Opveeは2023年にFDAに承認されましたが、処方箋なしでは使用が許可されていません。
Opveeの市場での苦戦
同年OTC製品として承認され、医師の処方箋なしで薬局で購入可能なNarcanとの競争に直面し、Opveeは米国市場で苦戦しています。Indivior社の予想では、2025年の年間売上高はわずか1,000万〜1,500万ドルに留まる見込みです。また、ジェームズ氏によると、OpveeはNarcanと同等の効果があるとされる一方で、「著しく重い副作用」を伴うとの指摘が米国の保健当局から寄せられています。
和解内容とIndivior社の対応
ニューヨーク州との和解には、以下の内容が含まれます。
- Indivior社がOpveeで得た納税者の資金の返還
- 販売済みのすべてのOpvee用量の回収
- 同薬剤に関する虚偽の記述の停止
- マーケティングおよびトレーニング慣行の改革
ジェームズ氏によると、Indivior社は和解成立後すぐに、同薬剤のすべての販売促進を停止すると表明しました。
Indivior社の背景と過去の問題
Indivior社は2023年にOpiant社を1億4,500万ドルで買収し、Opveeを取得した際、年間売上高を1億5,000万〜2億5,000万ドルと予測していました。しかし、その期待は大きく外れています。同社は、過去にもマーケティング慣行で問題を起こしており、昨年は16の米国州が提起した、オピオイド危機への寄与に関する訴訟で8,600万ドルを支払うことで和解しています。
ジェームズ氏は、「Indivior社は自らの歴史を書き換え、この薬物危機を利益のために悪用することはできない」と述べ、同社が「オピオイド危機の助長に一役買った後、公務員や彼らが奉仕するコミュニティに対し、どの過剰摂取治療薬が安全、合法的、効果的であるかについて誤解を与えながら、解決策の一部であるかのように振る舞おうとした」と非難しました。
元記事:Indivior stops Opvee promotion in New York after settlement