歯科ラボ市場、デジタル化を背景に2030年まで年7%超の成長を予測
MarketsandMarketsの新たなレポートによると、口腔ケアのデジタル化が進むことで、歯科ラボ市場は持続的な成長を遂げ、2030年までに年平均7%を超える成長が見込まれています。人口動態の変化に加え、歯科サポート組織(DSO)によるデジタル歯科ツールの採用増加が、この成長を牽引する主要因となるでしょう。
市場規模と成長予測
グローバル歯科ラボ市場は、2025年の92億ドル(約78億ユーロ)から、2030年には131億ドルに達すると予測されています。これは年平均成長率(CAGR)7.3%に相当し、これまでの5年間のCAGR(5%〜6%)を上回る成長です。
成長の主要な推進要因
市場の成長は、以下の複数の要因によって促進されるとされています。
- 人口高齢化と無歯顎の増加
- 高度なデジタル歯科技術の継続的な発展
- デンタルツーリズムの進展
- 特に、ソフトウェアセグメントはCAGR 10.9%、矯正歯科セグメントはCAGR 12.2%と、さらに高い成長が予測されています。
DSOがラボ市場の成長を牽引
消費者タイプ別では、DSOが最も高い成長を示すと予想されています。これは、大規模な歯科グループの拡大に伴うラボ作業量の増加、DSOの強力な購買力、そしてデジタル歯科技術の採用拡大によるものです。北米、ヨーロッパ、アジア太平洋地域の一部でDSOネットワークが拡大し続けることが、ラボ需要のさらなる成長を支えると見られています。
地域別成長:アジア太平洋地域がリード
地域別では、アジア太平洋地域が今後数年間で最高の成長率を経験すると予測されています。この傾向は、医療インフラの改善、歯科支出の増加、そして未治療の患者人口の多さによって推進されています。さらに、美容歯科への関心の高まりや、インド、タイ、マレーシアといった国々でのデンタルツーリズムの拡大も市場発展に貢献すると予想されます。
また、アジア太平洋地域のラボやクリニックでは、口腔内スキャナーやCAD/CAMシステム(特に3Dプリンティング)などのデジタル技術が急速に導入されています。これに加えて、比較的費用対効果の高いラボサービスや、歯科クリニックおよび研修機関の増加が、同地域の市場拡大を強力にサポートすると考えられます。
成長を妨げる障壁
ポジティブな見通しにもかかわらず、レポートはいくつかの市場制約を指摘しています。
- ミリングユニット、3Dプリンター、口腔内スキャナーなどの高度な技術への高額な初期投資は、特に小規模なラボにとって大きな障壁となります。
- 高価な修復物のコストは、価格に敏感な市場での患者アクセスを制限する可能性があります。
- 多くの国で、ラボで製造された修復物に対する償還の一貫性のなさや限定的な範囲が、特に発展途上国や低所得地域での需要をさらに抑制しています。
元記事:High growth forecast for global dental laboratories market